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まぶた腫れ、鼻血も…八重樫、健闘及ばず「一から出直し」

[ 2012年6月20日 22:05 ]

ミニマム級王座統一戦で判定負けし、ファンに手を合わせる八重樫東

WBC・WBA世界ミニマム級王座統一戦12回戦 ○井岡一翔 判定 八重樫東●

(6月20日 ボディメーカーコロシアム)
 両方のまぶたは腫れ、鼻から鮮血が滴った。八重樫はガードが下がる悪癖を突かれ、井岡にジャブを次々に当てられた。鋭いステップインからの連打で持ち味は見せたが、自身を「脇役」と表現した八重樫が「主役」を食うことはできなかった。

 ここ数年は試合前のけがに泣いたものの、今回は本人と大橋会長が「これで負けたら仕方がない」と口をそろえる仕上がりだった。低い前評判を覆す自信はあったが、一歩及ばなかった。

 ▼八重樫東の話 力は出し切ったが、悔いがないわけではない。目が腫れて視界が悪く、距離感が分からなかった。試合を止められそうになったが、医師には「目が細く、もともとこういう顔。やらせて」と言い続けた。また一から出直したい。

 ▼大橋秀行・大橋ジム会長の話 いい試合だった。これがボクシング。負けたから悔しいけど、満足。井岡はあの若さでうまい。ポイントの取り方を知っている。ボクシングの美しさが詰まっていた。複数階級制覇する王者ですよ。

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2012年6月20日のニュース