×

木村 見せ場なく判定負け…日本勢の海外世界挑戦35連敗

[ 2012年5月6日 06:00 ]

8回、クリス・ジョン(右)のパンチを浴びる木村章司

 プロボクシングのWBA世界フェザー級タイトルマッチは5日、シンガポールで行われ、挑戦者の木村章司(34=花形)はスーパー王者のクリス・ジョン(32=インドネシア)に判定で敗れた。

 序盤から王者の右フック、右ストレートを浴び、中盤からはスタミナを欠いた。見せ場をつくることなく0―3の判定負け。日本人選手の海外世界挑戦は35戦連続失敗となり、歴代2位の年長記録となる34歳9カ月での世界奪取はならなかった。

 10年5月の世界初挑戦でKO負けし、一度はグローブをつるした。だが、奈美夫人(34)の「悔いがないように」との言葉にくすぶっていた心が動かされた。1年半のブランクから再びジムに戻り、1月の李戦に勝ってめぐってきた世界戦の舞台。「チャンスをもらえたことに感謝です」。12回を戦い抜いた木村は少しばかりの達成感をにじませ、静かにリングを降りた。

続きを表示

2012年5月6日のニュース