藤本京太郎、超大物ドン・キング氏とプロモート契約へ

ドン・キング氏とプロモート契約を結ぶビッグプランが浮上した藤本京太郎

　Ｋ―１ヘビー級王者から転向したプロボクシングの藤本京太郎（２５＝角海老宝石）が、マイク・タイソンらの世界戦を手掛けたドン・キング氏（８０）とプロモート契約を結ぶビッグプランが１２日、浮上した。同選手のマネジャー、萩森健一氏が明かした。

　萩森氏はキング氏が手掛けた０８年の世界戦でＷＢＡ世界ライト級王座を獲得した小堀佑介のプロデュースも担当していた。その縁もあって、京太郎のプロフィルなどをキング氏に紹介。まだ２戦のキャリアながら、日本人初のヘビー級での世界王者を目指す姿が世界的プロモーターの心を動かした。

　キング氏は代理人を通じて、プロモート契約を熱望する意向を返信。「ぜひ一緒に仕事がしたい。われわれが手を組めば京太郎は世界王者になれる。日本人のヘビー級世界王者を誕生させるのは私たちの夢でもあります！！！」とラブコールを送った。

　９日からオーストラリア合宿を行っている京太郎も「凄いじゃないですか！夢をかなえる運命の人なのかもしれないっすね」と驚きの様子。今後は５月１７日と６月２０日に２試合を予定。そこで結果を出せば、渡米してキング氏と正式契約を交わすプランもある。Ｋ―１からの異例の挑戦はこれからが正念場だ。

　◆ドン・キング　１９３１年８月２０日、米国オハイオ州クリーブランド生まれの８０歳。同州ケース・ウェスタン・リザーブ大を卒業。髪全体が上方に逆立ちした独特のヘアスタイルで有名。マイク・タイソンらのビッグマッチを手掛け、ボブ・アラムと並び２大プロモーターと称される。