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五輪枠は1つ 日本女子フライ級 殴り合いに人生を懸ける女たち

[ 2012年3月12日 07:02 ]

ロンドン五輪出場を目指す新本亜也

「女たちのリング~ロンドンへ 熱き闘い~」

(NHK BS1 3月19日午後9時~)
 お笑いコンビ「南海キャンディーズ」のしずちゃんこと、山崎静代(33)のロンドン五輪挑戦でにわかに注目を集め始めた女子ボクシング。ロンドンで初めて正式種目として採用される競技だが、フライ級の日本代表争いが熱を帯びている。

 候補は2人。10年アジア大会銅メダルを獲得するなど、国際大会で活躍してきた新本亜也(25)と、空手と柔道で鍛えたパワーが持ち味の“格闘技の女王”箕輪綾子(24)に絞られた。

 2月の全日本選手権で、有利とみられていた新本が箕輪に小差のポイント負けを喫した。実力接近の2人に日本ボクシング連盟は、代表決定を保留。3月18日からモンゴルで行われるアジア選手権に出場する箕輪が3位以内に入れば代表に決定。8強止まりとなった場合は再び選考の場を設ける方針を示した。

 1つしかない代表枠をめぐる女の真剣勝負は、魂を揺さぶられるほどの感動を覚える。その一方でこんな疑問もわく。資金的にも環境的にも恵まれているとは言えない女子ボクシングに、なぜ彼女たちは人生を懸け、のめり込んでいくのか。「殴り合い」という女性には一番遠い世界と思われる競技をなぜ選択したのか――。

 ボクシングにすべてを注ぎ、リングに上るたくましくも美しい女性たちの姿を、NHK BS1では3月19日午後9時から「女たちのリング~ロンドンへ 熱き闘い~」と題して放送する。

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