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うつ病に悩み…K―1黄金期「四天王」ベルナルドさん自殺か

[ 2012年2月16日 06:00 ]

14日に急死した元K―1ファイターのマイク・ベルナルドさん

 90年代のK―1をけん引した格闘家のマイク・ベルナルドさんが14日、南アフリカ・ケープタウンで急死した。自宅で倒れているところを発見され、搬送先の病院で死亡が確認された。42歳だった。

 同日付の地元紙(電子版)などは死因などは不明としているが、K―1関係者は「最近はうつ病に悩んでおり、自殺をほのめかす言葉を口にしていた。自殺だと聞いています」と説明。薬物を大量摂取したという情報もある。

 ベルナルドさんは95年3月のK―1GPで初来日。初戦でアンディ・フグをKOして衝撃デビューを果たした。強烈なパンチを武器にピーター・アーツ、アーネスト・ホースト、フグとともに四天王と呼ばれ、ジェロム・レ・バンナ、ミルコ・クロコップらと名勝負を繰り広げた。03年以降は打たれ弱さが目立つようになり、06年に惜しまれつつ引退。その後、地元に戻ってジムを設立し、後進の育成に当たっていた。07年にはK―1トライアウトのコーチ役としてアーネスト・ホーストとともに来日。プロ野球出身の立川隆史やボクシングに転向した京太郎らを指導した。

 また、スキンヘッドの印象的なルックスとユーモアあふれるキャラクターでCMにも起用され、「切れてな~い!」というフレーズで一躍有名になった。K―1イベントプロデューサーを務めていたFEGの谷川貞治代表(50)は「昨日の夕方に話を聞いてびっくりした。本当に残念です」と突然の訃報に肩を落とした。

 ◆マイク・ベルナルド 1969年7月28日、南アフリカ・ケープタウン出身。95年3月のK―1GPに参戦するため初来日。96年のK―1GPで準優勝。98年にWAKOプロ世界ムエタイスーパーヘビー級王座を獲得。00年からプロボクシングに参戦し、マイナー団体のWBF世界ヘビー級王座を獲得。01年大みそかの猪木祭りでは総合格闘技に挑戦。高田延彦と引き分けた。キックボクシング成績は53勝(42KO)3分け18敗2無効試合。ボクシングは11勝(9KO)1分け1敗。1メートル93、110キロ。

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2012年2月16日のニュース