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70歳ブッチャーついに引退…痛み止め打ちファイトも

[ 2012年1月3日 06:00 ]

引退を発表したブッチャー(中央)。骨盤を痛めて、歩行器を使わないと歩けないくらいに弱っていた

 黒い呪術師ことアブドーラ・ザ・ブッチャーが2日、現役引退を表明した。この日行われた全日本後楽園大会の試合後「ここ2、3カ月の間に引退します。私は41年間、渕さんやたくさんの選手と戦いました。武藤社長ありがとう」と話した。引退式は3月20日の両国大会が濃厚だ。

 鮮烈な印象を植え付けたのがザ・シークとコンビで出場した77年12月の世界オープンタッグ選手権の最終戦(蔵前国技館)。テリーの右腕に何度もフォークを突き刺す残虐ファイトで、日本プロレス史上“最凶”外国人としての地位を不動のものにした。その後もジャイアント馬場やアントニオ猪木の敵役として人気を集めていたが、最近は骨盤を痛め、尾てい骨を手術。この日も補助歩行器を使わなければならない状況で、3日からの新春シリーズ(~15日)を欠場することになった。帰国せず試合会場でのファンサービスは行う。

 ◇アブドーラ・ザ・ブッチャー 本名はラリー・シュリーブ、1941年1月11日、スーダン出身の70歳。58年にプロレスデビューし、70年8月に初来日。72年にジャイアント馬場が旗揚げした全日本に参戦しトップヒールとして活躍した。フォークや凶器シューズによる攻撃のほか、地獄突きやエルボードロップの毒針殺法が得意。1メートル86、150キロ。

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2012年1月3日のニュース