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興毅V2戦に援軍、国家独唱さくらまや“参戦” 

[ 2011年8月24日 06:00 ]

国歌斉唱をすることが決まったさくらまや(右)と、笑顔を見せる亀田興毅

WBA世界バンタム級タイトルマッチ

(8月31日 日本武道館)
 WBA世界バンタム級王者・亀田興毅(24=亀田)は23日、都内の亀田ジムで、2度目の防衛戦の国歌独唱を演歌少女・さくらまや(13)が行うと発表した。会見に同席したさくらが9月7日にリリース予定の新曲「私からあなたへ」を歌い“こぶし”の利いた歌声を披露。V2戦を8日後に控えた興毅は本番までに己の“拳”をさらに磨いてリングに上がることを誓った。

 興毅の“拳”と、さくらの“こぶし”が前哨戦を繰り広げた。会見に臨んだ興毅が「俺とまやちゃんのどっちの“コブシ”が強いんやろか。ええ勝負やで」と天才演歌少女の隣で話した時だった。「私もこぶしを利かせて頑張っちゃおうかな」。突然、さくらが立ち上がると「私からあなたへ」を生歌で披露した。

 「私から~、あなたへ~」――。さくらのデビューシングルの作曲を務めた岡千秋氏に「美空ひばりの再来」とまで言わせた美声に、興毅もたまらず「素晴らしい。びっくりや!俺も(拳を)磨いとかなアカン」とダウン寸前。“コブシ対決”の負けを認めた。

 今回、13歳のさくらを抜てきしたのには理由があった。「これからは若い子でもっとボクシングを盛り上げていかな」という興毅は、7月末にU―15ボクシング全国大会の出場者全員にV2戦の招待券をペアでプレゼント。彼らを喜ばせるために同年代のさくらを選んだ。ラウンドガールで起用する熊田曜子、手島優、杉原杏璃の“グラドル”は大人向けサービス。「ボクシングファンも含め、それ以外の人たちにも幅広く注目してもらいたい」とボクシングの普及のためにさまざまなアプローチを考えている。

 「広げよう復興の輪」と銘打った2度目の防衛戦。「テレビをつけてくれた被災者が“亀田面白いことしてるやんか”と少しでも喜んでくれたらそれで成功。大成功や」と東日本大震災の被災地への思いも巡らせた。「人事を尽くして天命を待つ」。ファンが待ち望むのはリングで拳を効かせた興毅のKO勝利だ。

 ▽さくら まや(本名・草野真耶)1998年(平10)7月26日、北海道生まれの13歳。08年12月に「大漁まつり」でCDデビュー。09年に日本レコード大賞「新人賞」、日本有線大賞「新人賞」をそれぞれ史上最年少の11歳で受賞。08年12月のDynamite!!で自身初の国歌独唱を行った。1メートル42、血液型O。

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2011年8月24日のニュース