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井岡 凱旋V2戦!大阪城ホール9年ぶり世界戦へ

[ 2011年8月12日 06:00 ]

腫れた右目は「痛みは残る」が笑顔で会見するWBC世界ミニマム級王者・井岡一翔

 WBC世界ミニマム級王者・井岡一翔(22=井岡)が初防衛成功から一夜明けた11日、都内のTBSで会見を開き、年末に大阪城ホールで2度目の防衛戦を行うことが決定的となった。2階級制覇への挑戦も検討されたが、プロモーターの父・一法氏(45)の意向で防衛戦が内定。大阪城ホールは叔父の井岡弘樹氏(42)がWBC同級王座の初防衛に成功した会場で、実現すれば9年ぶりの世界戦開催となる。

 パンチを受けてカットした右まぶたは一夜明けて、大きく腫れていた。それでも、最強挑戦者を大差の判定で退けた井岡は「勝ってホッとした。友達から格好良かった、感動したと50通ぐらいメールをもらいました」と安どの笑みをこぼした。最後には「大阪に早く戻りたい」と思わず本音が漏れた。

 プロになって初めて地元・大阪を離れ、ホテルで過ごした4日間。息子の不慣れな様子を感じ取った父・一法氏は既に大阪凱旋プランを用意していた。「本人には悪いけどミニマムで年内は頑張ってもらう。場所?大阪城ホールになるかもな」。オプションの関係で井岡が望む階級を上げての世界挑戦ではなく現階級でのV2戦となる方向だが、再び強いられる厳しい減量の先には最高の舞台が準備されている。

 過去に大阪城ホールで世界戦を行った日本ジム所属選手は8人。元2階級制覇王者で叔父の井岡弘樹氏も88年1月にミニマム級の初防衛戦を行い、12回TKOで勝利を収めている縁起の良い場所だ。おいの井岡にとっては世界戦では初めての地元・大阪開催となるだけに気合が入る。「大阪城ホールで世界戦をやったことがあるんですか?コンサートとかのイメージしかないですけど、できたら凄いですね。早く練習を再開して向上心を持ってやりたい」と胸を躍らせた。

 世界王座の挑戦より難しいと言われる初防衛戦を楽々とクリアし、たくましさは増した。4階級制覇をぶち上げている22歳にとって、大阪凱旋の防衛戦はスターの座を駆け上がるためのステップとなる。

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2011年8月12日のニュース