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震災後初 みちのくプロレス 慰問興行「沿岸の男は絶対に負けない」

[ 2011年7月13日 16:54 ]

 東日本大震災で被災した東北を中心に地域密着で活動する「みちのくプロレス」(盛岡市)は13日、震災後初めて地元の岩手県内の被災地に入り、釜石市で慰問の興行をした。

 強い日差しの中、避難所となっている市民体育館前に設営したリングには、宮城県気仙沼市出身の気仙沼二郎(39)らレスラー6人が登場。約1時間にわたり2試合の熱闘を繰り広げた。場外乱闘で見学席に乱入したり、日陰で涼んだりする“演出”もあり、高齢者から子どもまで約40人が沸いた。

 勝利した気仙は「沿岸の男は絶対に負けない。釜石のみなさんとともに歩んでいきたい」と話した。

 津波で父(72)を失った佐々木ひろみさん(43)は「プロレスを見たことはなかったが、迫力があった。パワーをもらい、元気にならないといけないと思った」と喜んだ。

 慰問は体育館に避難する女性(39)が要請。みちのくプロレスは「被災者がプロレスファンとは限らないため、自分たちから慰問するのは控えているが、直接、要請があればどこへでも行く」としている。

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2011年7月13日のニュース