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“背水”久保が涙の初V「世界でK―1を背負う」

[ 2011年6月26日 06:00 ]

K―1ワールドMAX63キロ級日本トーナメントで優勝した久保

K―1ワールドMAX63キロ級日本トーナメント

(6月25日 国立代々木競技場第2体育館)
 昨年準Vの久保優太(19=DC LAB.GYM)が悲願の初優勝を果たした。決勝では卜部功也(21=チームドラゴン)を相手に攻め続けて判定勝ちした。70キロ級の日本人エース佐藤嘉洋(30=名古屋JKファクトリー)はアルバート・クラウス(30=オランダ)に3度目の対戦で初勝利した。

 判定勝ちのコールを聞いた瞬間、久保の目から涙があふれ出た。1回戦の才賀、準決勝の野杁と苦しみながらも判定で勝ち上がり、決勝では卜部が痛めた右膝を容赦なく攻め立てて初のベルトをたぐり寄せた。

 昨年準Vの悔しさを晴らした久保は「優勝できて本当によかった。ベルトは夢みたい」。実は古家政吉フィジカルトレーナーから「優勝できなかったら引退しろ」と厳命されていたという。負けたら大好きなK―1に別れを告げなければならないと思い、走り込みや厳しい練習にも耐えてきた。だからこそ「最後まで頑張れたと思う」と珍しく自分を褒めた。

 谷川EPは「世界大会は当確」と10月下旬に行われる世界トーナメントに日本代表として久保を出場させることを明言した。「世界でK―1を背負っていけるように頑張ります」。国内から世界へ。久保の本当の戦いはこれからだ。

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