大毅　執念のＫＯ勝利！年末に世界挑戦も

亀田三兄弟全国行脚壱＜亀田大毅・ヘスス・マルチネス＞２Ｒ、マルチネスにパンチを見舞う亀田大毅

亀田三兄弟全国行脚壱

（4月2日 沖縄県立武道館）
　前ＷＢＡ世界フライ級王者でＷＢＡ世界スーパーフライ級１位の亀田大毅（２２＝亀田）がノンタイトル戦で元ＷＢＣ米大陸ライトフライ級王者ヘスス・マルティネス（３５＝メキシコ）と対戦し、執念のＫＯ勝利を飾った。

　沖縄のみんなに“ＫＯ”をプレゼントしたかった。５回３７秒。３５歳のベテランをロープに追い込むと、得意の“左”４連打をボディーに突き刺しキャンバスに沈めた。０９年８月以来実に１年８カ月ぶりのＫＯ勝利を収めた２２歳は冗舌になった。「楽しかった。いい試合ができたわ。あとこんなんが２回したい」。ノンタイトル戦を２試合挟んで世界タイトルに挑戦するプランを披露した。

　セコンドとして試合に立ち会った３階級制覇の兄・興毅（２４）は「久しぶりのＫＯでうれしいやろうけど、もっと練習でやっていることをできるようにならんと」と冷静に振り返り、２階級制覇の難しさを語った。それでも大毅は「周りが認めてくれるようになって“ＧＯサイン”が出てからいこうと思う」。年末に開催予定の「亀田祭り」で３兄弟そろっての世界王座獲得を目指す。夢の実現は大毅の進化にかかっている。