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井岡 最速ベルトへ自信たっぷり「楽しみ」

[ 2011年2月11日 06:00 ]

<WBC世界ミニマム級タイトルマッチ 前日計量・会見>計量をパスし、ガッツポーズを見せる井岡一翔(中央)、右端が王者のオーレドン・シッサマーチャイ

WBC世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦

(2月11日 神戸ワールド記念ホール)
 日本最速7戦目での世界奪取を狙う井岡一翔(21=井岡)は10日、大阪市内で世界戦の調印式と前日計量に臨み、前日計量では王者オーレドン・シッサマーチャイ(25=タイ)とともに1回目でパスした。リミット(47・6キロ)を300グラム下回り万全の仕上がりを印象づけた王者に対し、井岡はあらためて王座奪取を宣言した。

 計量に先立つ会見で、井岡は自信たっぷりに王座奪取を宣言した。「凄く幸せ。あしたは記録が更新される日になると思う。楽しみです」。八重樫東、小島英次、大橋秀行、米倉健司――。プロ7戦目で世界戦に挑んだ過去4人はいずれも、その経験の浅さ故に王者にはね返された。だが、井岡はその嫌な流れすら一笑に付してみせた。「アマで100戦以上の経験を積んだし、これまでやってきたことをリングで証明する」。アマ105戦とプロ6戦のキャリアが、井岡の自信の裏付けだった。

 前日計量で井岡がリミットの47・6キロでパスしたのに対し、オーレドンはリミットを300グラム下回る47・3キロで楽々パス。来日当初は減量苦がささやかれていた王者の仕上がりに井岡会長は「きっちり調整して絶好のコンディションのようですね」と驚きを隠せなかったが、それでも「絶好調の王者を倒してこそ価値がある」と表情を引き締めた。

 「ボクシングを始めた時から世界チャンピオンを目標にしていた。やっときたかという感じ」。井岡本人にとってはプロ、アマを通じて112戦目での世界戦。“経験豊富”な挑戦者に不安はない。

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2011年2月11日のニュース