×

名城判定負け…同一階級3度目世界タイトルならず

[ 2011年2月6日 06:00 ]

WBC世界スーパーフライ級タイトルマッチの3R、ロハス(左)にパンチを繰り出す名城

 WBC世界スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦は、5日、大阪府立体育会館で行われ、同級7位の挑戦者・名城信男(29=六島)が、王者トマス・ロハス(30=メキシコ)に0―3の判定で敗れ、王座奪取は成らなかった。ロハスは初防衛に成功した。かつて2度、WBA同級王座に就いた名城は、輪島功一、辰吉丈一郎に続く同一階級での3度目の世界タイトル獲得を逃した。

 いなしにかかる相手を最後まで追い続けたが、中盤までの劣勢をはね返すほどの決め手はなかった。序盤から愚直に前に出たものの、その後の有効打が続かない。7回、右の強打で相手をのけぞらせる場面も単発止まり。「ラストの4回はプレスをかけた。勝てたと思いましたけど…」。敗戦の弁がむなしく響いた。

 枝川会長は「WBCに提訴するつもり」と判定に不満を示した。一方、名城の口からは「最近の傾向としてジャブ、軽いパンチでもポイントになる。自分のボクシングでは、今のルールでは難しいのかも」と弱音が漏れた。今後について名城は「ちょっと考えたい」と言葉を濁したが、枝川会長は「提訴するぐらいやからな」と現役続行を示唆。だが、2度目の王座返り咲きを狙ったリングで浮き彫りとなった世界との差は、思いのほか大きかった。

続きを表示

この記事のフォト

2011年2月6日のニュース