名城「打ち合う」公開計量でKO宣言!
WBCスーパーフライ級タイトルマッチ12回戦(5日、大阪府立体育会館)の前日計量が4日、大阪市中央区の繁華街「アメリカ村」で一般に公開して行われ、挑戦者で同級7位の名城信男(29=六島)と王者のトマス・ロハス(30=メキシコ)はともにリミットの52・1キロでパスした。2度目の世界王座返り咲きを狙う名城は、打ち合いの展開に持ち込んでのKO勝利を誓った。
鍛え抜いた、鋼の肉体を約300人の観衆に誇示した。大阪・心斎橋のアメリカ村三角公園前大型ビジョン「RiBia」で一般公開された前日計量。ロハスとともにリミットいっぱいの52・1キロで一発クリアした名城は「絶対KOで勝つんで、応援よろしくお願いします!」と集まったファンに高らかに宣言した。
名城より身長で8・3センチ、リーチで12・3センチ上回るロハスは、足を使ってのアウトボクシングに徹し、じわじわと名城を追い込む作戦で来る可能性が高い。ただ、ロハスに関してはボディーの弱さを指摘する声もあり、名城がいかに内に入り込めるかが勝負の鍵を握る。「前半から積極的に攻めていかないと。倒しにいかないとダメ。打ち合いに持ち込みたい」。接近戦に持ち込むことができれば、ロハスの長いリーチを生かした強烈なフックやテクニックという利点を封じ込めることができる。序盤から積極的に前に出て打ち合う作戦は、当然の帰結だった。
公開計量は昨年5月のウーゴ・カサレスとの世界戦(0―3判定負け)に続き2度目。「ドキドキしましたよ。(観衆が)ゼロに近かったら、どうしようかと。思ったより人が集まってくれて良かった」。胸をなで下ろした挑戦者だが、予想以上の集客は期待の大きさの表れであることも十分、理解している。だからこその“KO宣言”でもあった。
勝てば輪島功一、辰吉丈一郎に続く日本人では史上3人目となる同一階級で3度目の王座獲得となる大一番。「何としてもこのチャンスをつかみたい」。前に出続けた先にこそ栄誉が待っている。
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