成瀬國晴選 タイガース川柳大賞

◆成瀬 國晴(なるせ・くにはる)
1936年大阪市生まれ。イラストレーターとして、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、商業デザインなど幅広い分野で活躍。レポーター、番組司会者、コメンテーターとしての顔も持つ。 日本漫画家協会会員。大阪府知事文化功労者表彰。第24回上方お笑い大賞審査員特別賞受賞。2007年大阪市市民表彰(文化功労者部門)、関西ディレクター大賞・特別賞受賞。
成瀬國晴HP【naasanillust.mond.jp

2017年9月月間賞

[ 2017年10月3日 17:00 ]

<週間賞>

やっとこさ 三角関係 精算す(和歌山市・田村好史)

<佳作>

看板を 惜しまず投入 巨の芽絶つ(大阪市・後藤憲之)

胴上げの 借りはCS 胴上げで(香川県宇多津町・中山喜博)

挑む虎 喜怒哀楽を ありがとう(兵庫県尼崎市・亀田嘉範)

秋寂し 掛布安藤 狩野去り(兵庫県加古川市・松浦 伸)

 【講評】選考委員長・成瀬國晴(イラストレーター)

 貯金15で始まった9月は、台風月だけあって乱気流の中に星はあり、結局は9勝10敗3分だった。

 9月18日、聖地で広島が胴上げ後の2、3位争いはし烈で、阪神・DeNA・巨人の三つどもえは同30日に阪神タイガースの2位が決定。10月1日にやっとDeNAベイスターズが打撃戦を制して3位に決定した。

 田村好史さんの“やっとこさ”は実感だが“三角関係”とは楽しい見方だ。

 9月30日の巨人戦は後藤憲之さんが詠むように藤川、桑原、マテオ、ドリスの各投手を投入して抑えきった。

 同18日の聖地のスタンドは真っ赤が黄色を圧した。

 その中での胴上げは屈辱だったが、翌日の本紙も真っ赤だった。中山喜博さん、CSは黄色でやり返そう。

 今季は「挑む」のスローガン通り、若手、ベテランの活躍も目まぐるしく、最後まで楽しませてもらった。亀田嘉範さんとともに礼を言おう。

 その喜びを1軍に送り込んでくれた掛布2軍監督、そしてかつては1軍で多くの喜びをくれた安藤投手、狩野捕手が去る。

 月間賞も田村好史さんに決定。

 ありがとう、そして投句で阪神タイガースを励ましてくださった皆様、ありがとうございました。

 ▽年間大賞は11月上旬に発表予定です。

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