成瀬國晴選 タイガース川柳大賞

◆成瀬 國晴(なるせ・くにはる)
1936年大阪市生まれ。イラストレーターとして、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、商業デザインなど幅広い分野で活躍。レポーター、番組司会者、コメンテーターとしての顔も持つ。 日本漫画家協会会員。大阪府知事文化功労者表彰。第24回上方お笑い大賞審査員特別賞受賞。2007年大阪市市民表彰(文化功労者部門)、関西ディレクター大賞・特別賞受賞。
成瀬國晴HP【naasanillust.mond.jp

2017年7月第1週

[ 2017年7月4日 15:13 ]

<週間賞>

ルーキーの 閃光一発 梅雨明けだ

     (大阪府東大阪市・城 好孝)

<佳作>

一筋の 光明照らす 能見居り(大阪府高槻市・梅津 昭)

勝たせたい 勝ってほしいの 孝子小野(兵庫県尼崎市・亀田嘉範)

楽しみを 最後に残す 再試合(香川県宇多津町・中山 喜博)

夏休み 少し早めに 取っただけ(和歌山市・角谷 昌俊)



 【講評】選考委員長・成瀬國晴(イラストレーター)

 1日のヤクルト戦。ドラフト1位新人、大山選手が聖地で放った初安打が、何と3ランの決勝弾。連敗を8で止めて、導火線に火を付けたこの一打が連勝につながった。

 城好孝さんだけでなく、この梅雨明けを待っていた阪神タイガースファンは多い。

 その大仕事を演出したのは、ベテラン能見投手の6回1失点だ。

 梅津昭さんは、そこを見付けて入選した。

 6月28日の中日戦。小野投手は6回2安打の熱投だったが初勝利はつかなかった。

 亀田嘉範さんは、あえて孝子と詠むが、選句子もそう思う。

 同24日の広島戦は4回裏2死で降雨のためノーゲームだった。

 中山喜博さんは再試合が最後のカギだと楽しみにする余裕だ。

 そうそう、角谷昌俊さんも、8連敗は早い夏休みを取ったからだと詠む。月が替わった途端に夏休みは終わったもんね。

 月間賞は衝撃、歓喜の大山選手を詠んだ週間賞の句を選んだ。

 楽しみな夏が始まる。

 ▽応募方法 〒530―8278 スポーツニッポン新聞社報道部「タイガース川柳」係。メールの場合はyakyuu−o@sponichi.co.jp、ファクスの場合は(電)06(6346)8574まで。郵便番号、住所、氏名、年齢を記入のこと。次回は9日必着。掲載は11日。

続きを表示

バックナンバー

もっと見る