成瀬國晴選 タイガース川柳大賞

◆成瀬 國晴(なるせ・くにはる)
1936年大阪市生まれ。イラストレーターとして、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、商業デザインなど幅広い分野で活躍。レポーター、番組司会者、コメンテーターとしての顔も持つ。 日本漫画家協会会員。大阪府知事文化功労者表彰。第24回上方お笑い大賞審査員特別賞受賞。2007年大阪市市民表彰(文化功労者部門)、関西ディレクター大賞・特別賞受賞。
成瀬國晴HP【naasanillust.mond.jp

2017年6月第1週

[ 2017年6月6日 05:30 ]

 <週間賞>

13年 かかった一発 この重み

     (埼玉県越谷市・飯嶌直樹)

<佳作>

デカ文字で 能見たたえる 新紙面

    (京都府京田辺市・山本 光)

僕の名は 俊介ですと 速答す

       (和歌山市・田村好史)

こつこつと 球児が築いた 千字塔

    (大阪府東大阪市・城 好孝)

ひと休み ひと休みする 余裕見せ

       (和歌山市・角谷昌俊)



 【講評】選考委員長・成瀬國晴(イラストレーター)

 今月から本紙記事の文字が大きくなった。

 それに負けないドデカさで岡崎捕手の快挙の見出しが連日並ぶ。

 飯嶌直樹さんは3日の日本ハム戦で放ったプロ1号逆転2ランの句で週間賞。

 翌4日、延長11回1死満塁で彼が打席に立った時、「明朝の1面に、もう1回出たれっ」と私は叫んだ。粘りに粘った13球目を初サヨナラ打。うれし涙が止まらなかった。

 阪神タイガースが勝った記事のデカ文字はうれしいね。

 山本光さんは5月31日のロッテ戦で能見投手が7回2/3を9奪三振0封した好投を、翌日に始まったデカ文字で喜んだ句を作って入選。

 交流戦初日、同30日のロッテ戦は15点の大暴れで勝ったが、顔が変わったと思った俊介選手が一軍昇格して即、3二塁打、4打点。田村好史さんの句のように速答した。

 このゲームで藤川投手が史上最速771回2/3で通算1000奪三振を角中選手から取り、城好孝さんの句となった。こつこつがいいね。

 始まったばかりの交流戦は2カードとも2勝1敗。角谷昌俊さん、福留選手だって時々、休ませてもらっているんだものね。

 ▽応募方法 〒530―8278 スポーツニッポン新聞社報道部「タイガース川柳」係。メールの場合はyakyuu−o@sponichi.co.jp、ファクスの場合は(電)06(6346)8574まで。〒住所、氏名、年齢を記入のこと。次回は11日必着。掲載は13日。

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