成瀬國晴選 タイガース川柳大賞

◆成瀬 國晴(なるせ・くにはる)
1936年大阪市生まれ。イラストレーターとして、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、商業デザインなど幅広い分野で活躍。レポーター、番組司会者、コメンテーターとしての顔も持つ。 日本漫画家協会会員。大阪府知事文化功労者表彰。第24回上方お笑い大賞審査員特別賞受賞。2007年大阪市市民表彰(文化功労者部門)、関西ディレクター大賞・特別賞受賞。
成瀬國晴HP【naasanillust.mond.jp

タイガース川柳(4月第2週 週間賞)

[ 2024年4月16日 07:00 ]

 <週間賞>
新企画 この8番も おお怖い
(京都府京丹後市 金森 恵里)

 <佳作>
100周年 超美技からの 決勝打!
(大阪府堺市 石河 健二)

 淡々と ヒーロー二人 淡路島
(広島県廿日市市 木本 眞教)

 意外にも 鯉のあらいに 有る苦味
(千葉県木更津市 安田 清一)

 元虎を ズバリと切って オワリ良し
(京都府京都市 池上 博)

 【講評】
 選考委員長・成瀬國晴(イラストレーター)

 岡田監督が14日の中日戦で野手全員の打順を入れ替えるビックリ水を差した。

 それが功を奏し2番・梅野捕手が同点打、8番・中野選手が決勝適時打を放ち、連敗は引き分けをはさんで3で止まった。

 金森恵里さんは木浪選手もだが、この新8番も恐怖だと詠んで週間賞に。

 今年8月1日に開場100周年を迎える甲子園球場での開幕は9日の広島戦だった。

 初回、いきなり近本選手の美技に背中を押され村上投手は7回2安打無失点に抑え今季初勝利を飾った。

 5回、近本選手が先制打で虎の子1点を取り石河健二さんの秀句を生んだ。

 村上、近本両選手は淡路島出身で2人のお立ち台を木本眞教さんは淡々というが笑顔があふれていた。

 この広島3連戦は1勝2敗で借金2となったのを安田清一さんは鯉料理には苦味があったと詠む。

 上手だね、その舌は確かです。

 14日の中日戦で先発した才木投手は1点リードの7回2死一、三塁のピンチで2回に適時打を浴びた昨年までの同僚・山本選手を空振り三振に斬って取った。

 池上博さんの句は球速まで見える小気味良さだ。

 さあ、今夜から聖地での巨人戦だ。

 勢い付いているライバルからも行き掛けの駄賃でもらいましょう。


 ▼応募方法 〒530―8278 スポーツニッポン新聞社報道部「タイガース川柳」係。メールはyakyuu-o@sponichi.co.jp、ファクスの場合は(電)06(6346)8574まで。〒住所、氏名、年齢を明記のこと。次回は21日必着。掲載は23日。

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