球拾い―大リーグのこぼれ話伝えます―

ローズ氏とコミッショナーの対面なるか

[ 2015年7月12日 05:30 ]

 14日(日本時間15日)はオールスター戦。ホスト球団レッズは大リーグ機構(MLB)の承認を受け、試合前のセレモニーに4256安打の大リーグ通算安打記録保持者かつ永久追放のピート・ローズ氏(74)を迎える。

 レッズ監督時代の野球賭博で永久追放のローズ氏は、球場への立ち入り禁止。MLBはこれまで3度ローズ氏の球場入りを認めた。「野球一世紀のオールスター」発表式の99年のワールドシリーズと10年の最多安打達成25周年記念行事、そしてローズ氏の選手時代の同僚ジョー・モーガン元二塁手の銅像がホーム球場に建てられた時。しかしコミッショナーは同席しなかった。

 ローズ氏の悲願は殿堂入りだ。追放になった後、15年間も「捜査はいいかげん。野球賭博はしていない」とうそをつき続けた。追放令を出したジアマッティ・コミッショナーがその直後に急死し、反論なしとみたからだ。だが、捜査を担当した元連邦検事に証拠文書を公開され、ローズ氏は「うそをついた」と認めた。その後「選手時代に賭けはしていない」と言いだした。先月末、スポーツ専門局ESPNがこれを覆す証拠文書入手を報じると沈黙に転じた。

 もっともローズ氏は先手を打っていた。今年ロブ・マンフレッド氏がコミッショナーに就任すると復権嘆願書を届け、今季終了後に話し合う約束を取り付けたのだ。野球賭博容認めいた発言をした新コミッショナーに“いける”と思ったのか。

「グラウンド上でファンを裏切ったことはない」とローズ氏。グラウンド外が問題なのが分かっていない。球宴での興味はコミッショナーとローズ氏のツーショットが実現するかだ。 (野次馬)

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