球拾い―大リーグのこぼれ話伝えます―

AロッドVS弁護団が勃発!?弁護費用の未払い発覚

[ 2014年3月30日 05:30 ]

 一足先にオーストラリアのシドニーで開幕戦が行われたが、米本土では現地時間の30日からレギュラーシーズンがスタートする。国内開幕に水を差すように今季出場停止のヤンキース、アレックス・ロドリゲス(Aロッド)がまた騒動を起こした。大リーグ機構(MLB)と選手協会を訴えた裁判は取り下げたが、弁護士や調査会社への費用が未払いというのだ。

 禁止薬物使用とMLBの調査の妨害でAロッドに科された211試合出場停止は、裁定員によって今季全試合の出場停止に“減刑”された。Aロッドが編成した弁護団のおかげと言いたいが、メディアは、MLBの調査が強引過ぎたからで弁護団は関係なし、と見る。ただ、いずれも高名な弁護士、調査員だから費用の総額は4億円(1ドル=100円換算)に達した。ところがAロッドが払ったのは1億円だけで3億円が未払い、とニューヨーク・デイリーニューズ紙は伝える。

 弁護団長を務めた刑事事件専門弁護士は「Aロッドと金銭上のトラブルはない」というものの、他のスポーツ・ビジネス専門弁護士や調査会社は「ノーコメント」。トラブルは事実らしい。

 野球記者たちは、裁定審問は裁判ではない、弁護団など不必要、と書いていた。“アドバイス”を無視したAロッドと弁護団の内輪もめ、と冷ややかなトーンの記事だった。弁護団は、裁判に訴えAロッドの秘密情報公開も考えているという。

 Aロッドは162試合出場停止で年俸25億円の大半を失うが、シーズン登録日183日のうち試合のない21日分の3億円はもらえる。それで払えばすむと思うが、どうなることか…。  (野次馬)

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