関西大学野球リーグ

【関西学生野球】立命館大学 “関西No.1野手”辰己が4季ぶりVへ点火

[ 2018年4月13日 12:40 ]

関西NO.1野手がヒットを量産!立命大・辰己
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【立命館大学】

 聖地が優勝へのジャンプ台になる。4季ぶりのリーグ優勝を狙う立命大は、第7節で近大と激突する。優勝争いも佳境となるシーズンの終盤。その舞台は甲子園に決まった。入学してから初めて聖地で戦う機会を得た。辰己主将の声も弾む。

 「甲子園で試合ができるなんて幸せです。優勝争いは最後まで競った展開になるでしょうし、甲子園で勝って優勝に近づきたい」

 ボディーは究極の仕上がりだ。「ガリマッチョ」と表現する肉体は、驚異の体脂肪率5%。1メートル80、73キロと細身だが、スイングスピードが速い左の好打者は2年時から侍ジャパン大学代表入りを果たし、3度の国際舞台を踏んだ。周囲の度肝を抜いたのは16年の日米野球第5戦だった。151キロ直球をバックスクリーンへ放り込む衝撃の一発を放った。

 進路をプロ一本に絞る関西No.1野手は大記録も視界にとらえる。現在、リーグ戦通算83安打。関西学生野球連盟の最多安打記録123(関学大・田口壮)の更新も射程圏内だ。「100安打は春のうちに達成したい。123安打も目指します」。大きな目標に加え(1)春と秋で3本塁打ずつ(2)首位打者(3)ベストナイン――の三大公約をノルマに掲げた。

 主将として精神面も成長した。後藤昇監督は「誰を置いても能力が高いのが辰己。あいさつやグラウンド整備などもみんなにきっちりと言える。働きは予想以上」と信頼を寄せる。掲げたスローガンは「完全燃焼〜楽しめ〜」。イチロー(マリナーズ)を尊敬する天才肌のバットマンが歴史に名を刻めば春秋連続優勝は見えてくる。

 ▼立命大・後藤昇監督 地に足をつけて優勝を狙える戦力です。投手は山上に次ぐ2戦目の候補が坂本、福島。小橋、山下、糸井、有村もいる。競争激化で4年生がどこまで絡んでくることができるかがカギです。

 ◇辰己 涼介(たつみ・りょうすけ)1996年(平8)12月27日生まれの21歳、兵庫県神戸市北区出身。藤原台小1年から「神戸北リトル」で野球を始める。3年時から「大淀ボーイズ」でプレー。有野中では「神戸三田ドジャース」に所属。社では1年秋からベンチ入りしたが甲子園出場なし。立命大では1年春からリーグ戦に出場。50メートル走5秒7。遠投125メートル。1メートル80、73キロ。右投げ左打ち。

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