関西大学野球リーグ

【近畿学生野球】大阪観光大学 エース小林&机谷主将“プロの技”学び昇格即旋風だ

[ 2018年4月13日 12:03 ]

大阪観光大を昨秋昇格へ導いた大黒柱の小林(左)と机谷主将
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【大阪観光大学】

机谷 右京外野手・小林 優大投手

 部の歴史に輝かしい1ページを記す春が始まる。大阪観光大は2012年4月創部で13年4月、連盟に正式加盟した。昨秋リーグ戦2部で優勝すると、勢いそのままに入れ替え戦で阪南大を破り昇格を決めた。昨秋から主将を務める机谷は上昇曲線を描くチームに手応えを示す。

 「個々の能力で、ずば抜けた選手はいませんが、気持ちはどこよりも強いと思います」

 スタッフ陣も充実する。従来から指導にあたる特別アドバイザーの伊勢孝夫氏(元ヤクルトコーチ)に加え、ヤクルトのセットアッパーとして活躍し、昨秋まで龍谷大監督を務めた山本樹氏が今春から指揮を執る。「チームは未熟ですが、だからこそ吸収力は強い」と新監督は伸びしろに可能性を見いだす。

 大黒柱は昨秋のリーグ戦で4勝を挙げた左腕の小林だ。直球の最速は138キロながらスライダー、チェンジアップ、カーブを巧みに操る。左腕の山本監督からスクリューやフォークなど新球種も伝授された。「チームの歴史は浅いですが、監督から“自分たちで歴史をつくることができる”と言われています。僕らの代で名前を残し、後輩へ引き継ぎたい」と意気込む。

 新入生を除く部員は42人で甲子園出場経験者はわずか1人。キャンパスは大阪の空の玄関口、関西国際空港に近い熊取町にある。モットーは「地域に愛される野球部」。週5回は朝の清掃活動に励む。知名度はまだ低い。全国へ名前を売るためにも昇格即初優勝の大目標へはばたく。

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