関西大学野球リーグ

【関西六大学野球】大阪経済大学 平田 躍進への「変化」導くプライドの一投

[ 2018年4月12日 17:48 ]

「変化」を掲げたチームをけん引する大経大・平田
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【大阪経済大学】

 大経大に躍進の予感が漂う。新主将に指名されたのは、昨秋に投手から野手転向した大村。3年春から主将を務めるのは極めて珍しいケースで山本和作監督は「勝ちたい気持ちが一番強い選手だから」と抜てき理由を説明した。今季掲げるスローガン「変化」に最もふさわしい人選。大村は熱き思いを語った。

 「僕が主将になったのも『変化』ですし、練習の質も量も『変化』しました。昨日よりも今日、今日よりも明日。日々、『変化』していきたい」

 残った4年生はわずかに5人。だからこそ、最上級生が意地を見せたい。開幕戦で対戦する王者・大商大に真っ向勝負を宣言したのが最速144キロ右腕の平田だ。「チームに勢いをつけるためにも完封を狙いたい」。宝刀スライダー、チェンジアップ、フォーク、ツーシームを操る本格派が満を持して決戦に向かう。

 高校卒業と同時に野球にひと区切りつけるつもりだった。2014年夏の大阪大会3回戦。堺東の主戦としてマウンドに上がった平田はPL学園にめった打ちにされた。中川(現東洋大)らに計3発被弾。2―13で7回コールド負け。「悔しすぎて野球をやめることができなくなった」。PL学園戦の大量失点が今も原動力になっている。

 リーグ戦通算6勝8敗だが、勝ち星の半分が完封勝利だ。昨春は開幕戦で京産大相手に4安打完封。昨秋は神院大戦、龍谷大戦でスコアボードに0を並べた。春のノルマは「5勝と最優秀投手賞」。集大成の一年に4年生のプライドをぶつける。

 ▼大経大・山本和作監督 就任3年目で勝負の年だと思っています。投手陣は平田、西らが軸。左の内林、山本亘に1年生にも期待したい。投手を中心とした守りの野球で、開幕の大商大戦にすべてをかけたい。

 ◇平田 直哉(ひらた・なおや)1996年(平8)9月1日生まれ、大阪府堺市出身の21歳。東深井小2年から「西陶器ジュニアファイターズ」で野球を始め投手と三塁手。深井中では「堺ベースボールクラブ」に所属。堺東では2年春からベンチ入りし同秋から背番号1。大経大では1年秋からリーグ戦に登板。50メートル走6秒8、遠投120メートル。1メートル78、75キロ。右投げ左打ち。

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