関西大学野球リーグ

【関西六大学野球】神戸学院大学 渡里「本塁打記録」の先に13季ぶりの栄冠

[ 2018年4月12日 17:37 ]

本塁打リーグ記録更新を狙う神院大・渡里
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【神戸学院大学】

 記録更新へ期待は膨らむ。11年秋以来、13季ぶりの優勝を狙う神院大で、主軸・渡里は自身に高いノルマを課した。

 「連盟のシーズン最多本塁打記録の4本を塗り替えたい気持ちはあります。首位打者も狙います」

 昨春は連盟記録に並ぶ史上8人目のシーズン4本塁打を放った。腕のしなりを生かした、巧みなバットコントロールが光る左の好打者で、スイング量はチーム随一だ。昨春キャンプの夜間練習において、伊与田健吾監督が「立ちながら寝ることもあった」と証言するほどの猛練習がアーチ量産につながった。

 昨年12月に愛媛・松山で行われた大学日本代表候補強化合宿参加が“上の世界”を目指すきっかけになった。今秋ドラフト上位候補の日体大・東妻の高め直球を左中間へ安打。昨秋の明治神宮大会決勝で完封勝利を飾った最速152キロ右腕を打ち「自信になりました」とうなずいた。

 仲間の活躍も大きな励みになっている。巨人のドラフト2位ルーキー岸田とは小学生時代に兵庫の川西選抜で一緒にプレーした間柄だ。「将来的にプロを目指す中、岸田の存在は刺激になる」と言葉に力を込めた。

 昨春は2位に終わったが、終盤まで優勝争いを演じた経験が財産になっている。入学してからの3年間は大商大と京産大しか優勝していない。「関西六大学はこの2チームだけと思われている。今年は神戸学院大もいるんだぞということを示したい」。投打で主力が残る今季は、頂点がはっきりと見えている。

 ▼神院大・伊与田健吾監督 創部51年目のスタートで学生もその気になっている。投手は右の大熊が軸。左の岡本、右サイドの内海、山本、楠本らに期待したい。渡里、小郷の中軸がどれだけ打てるかがカギです。

 ◇渡里 晃生(わたり・こうき)1996年(平8)11月29日生まれ、兵庫県川西市出身の21歳。清和台小1年から「清和台少年野球クラブ」で野球を始め中堅手と投手。清和台中では「兵庫川西」に所属。香川西(現四国学院大香川西)では2年春からベンチ入り。神院大では1年秋からリーグ戦に出場。50メートル走6秒0。遠投100メートル。1メートル75、70キロ。右投げ左打ち。

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