【大学スポーツ】「立教スポーツ」編集部

立教大学【「戮力同心」春季リーグ戦直前インタビュー】<松崎健造外野手>

[ 2017年4月13日 05:30 ]

打撃の課題について話す松崎(C)「立教スポーツ」編集部
Photo By 提供写真

 今年の立教が目指す野球に、彼らはぴったりとあてはまる。チームのため、勝利のために彼らは神宮球場で暴れてくれるだろう。松崎(文3=横浜)と小野(文2=横浜)だ。学年こそ違うが、ともに名門・横浜高校出身の2人。彼らに、今季へかける思いをぶつけてもらった――。

 ◆松崎健造(文3=横浜)

 ――昨シーズン振り返っていただけますか
 とりあえず試合に出られたので良かったです。ですが、春は出られたのですが秋は出られなかったので、複雑な思いもあります。春季は毎日が充実していて、練習のときも常にリーグ戦の土日にベストコンディションをもっていくために生活をしていたから充実感がありました。しかし、秋季のように選手として戦えないとなると、モチベーションを保つのが難しかったですね。

 ――春季は貴重な戦力として戦えたと思うが、手ごたえを感じたか
 バッティングの面では、いいピッチャーと対戦できてアウトになる内容も良かったので少しの手応えをつかみましたが、左ピッチャーとあまり対戦していなくて、明大の齋藤投手(明大4=桐蔭学園)と対戦したときに「このままじゃだめだ」と思いました。

 ――昨年の試合で思い出に残っている打席や試合はあるか
 明大の柳(2017年度卒=現中日)さんと齋藤さんとの対戦です。初めて打てないと感じた打席でした。高校のときから良いピッチャーと対戦する機会は多かったけれど、あまり打てないなと思ったことはなくて、打席の中で「やばい」と感じたのがその2人でした。齋藤さんの場合は横からのスライダーが真っ直ぐに見えて振ったら空振りというのが2球連続で続いて「やばい」と感じました。ストレートは何とか見れましたが、アウトコースの対応や変化球への対応ができませんでした。柳さんもカーブや遅い真っ直ぐ、カットボールなどの変化球が一級品だと感じて、これはどう打ったらいいのだろうと思いました。このままだと六大学で結果を出すのは難しいと気づかされたのが明大戦でした。

 ――昨年に気づかされた課題を今季までに取り組んで来たということか
 そうですね。今までのバッティングを全部変えるくらいのつもりで取り組みました。リストの強さを生かしてタイミングの取り方や球への入り方などの理想の形が見つかって、それに近づくためにやってきました。結果は対戦してみないとわかりませんが、そういった対応をテーマに冬はずっとやってきました。

 ――今季はオープン戦で外野での出場が多かったが
 新チームになったときから複数ポジションをやるように言われていて、サードをやったり外野を練習したりしていました。監督さんからバッティング生かしたいから外野をやるように、と言われました。とりあえず今年の春は外野一本でという感じです。

 ――内野手、本職の二塁へのこだわりはあるか
 野球人生が終わるときにはセカンドで終わりたいですが、今は外野も新鮮で守っていて楽しいです。思いきり投げられるから、楽しんでやれています(笑)わがままを言える立場ではないので出られるところ、必要とされるところで全力を尽くしたいという気持ちです。今はいくらセカンドをやりたいと思ってこだわっていても仕方ないと思うので、切り替えて外野に専念して楽しんでやっています。

 ――今季守る外野でもし烈なポジション争いが待っていたと思うが
 評価してもらっているのがバッティングだからまず打つことが一番かなと思っています。ですが野球はもちろん守備もあるので、当たり前のプレーを当たり前にできるくらいのスローイングや捕球を監督さんが計算できるような守備まではしたいと思います。
(――外野になるにあたって誰かにアドバイスはもらったか)高校の同期の淺間(現日本ハム)に連絡しました。高校のときにも外野は少しやっていて、高校で淺間をはじめとするレベルの高い選手と外野ノックを3、4か月受けていたので、その経験はいきていると思います。

 ――高校時代と同じく主将を務めた、昨秋の新人戦について
 自分からやりたい感じではなくて。でも主将に任命していただいたからにはしっかりやろうと思って。主将をやる上で意識していることは自分が動くというのと、色々な選手とたくさん会話することです。どんな些細なことでもよくて、私生活の野球以外のことやプライベートなことでもいいから会話をすることです。今回に関して言えば、主将の期間が短く、ましてや練習時間もあまり取れない中でやる高校と全然違う形の主将でした。短期間でやったのでチームに新人戦のメンバーの中で、誰に対してとかチームの練習法とかに不満があると練習からベストパフォーマンスができないから、不満を取り除くために楽しい雰囲気でできるように声出したりみんなでわいわいしたりというような気を使いました。野球の方針とかは学生監督が出すからそれに従って、従わない選手をこっちに戻すような役割をしました。

 ――新人戦含め、気になる後輩はいるか
 みんな気にしてるけど、小野ですかね、高校からの後輩ですからね。今は同じポジションですし、高校時代苦しかったときを一緒に過ごしてる。そういう意味で特別な思いもあるし、真面目な性格で野球を一生懸命頑張っている男だから、頑張っている姿を見ると応援したくなるし、それ見てあいつが結果出すとこっちも結果頑張らなきゃという気持ちになります。そういう意味で良い影響を与えてくれる後輩だと思います。脚も肩もありますし。

 ――では最後に今シーズンの意気込み、応援してくださるファンに一言お願いします
 今年は打撃の面で監督には期待してもらっているので勝負どころで一本とか、ランナーいるいないにしても先頭バッターで出たり勝負強いバッティングをしてチームに貢献します。いつも多くの方がスタンドやオープン戦を見にきてくれて、うれしいですね。そういった、いつもグラウンド、神宮に来てくれる人がいて、加えて自分は昨秋に一度スタンドを経験してるからいろんな大人の人やたくさんの年齢層の人が本気で応援してくれてることを知っている。そういう人たちのためにも試合で勝って恩返しできるように頑張ります!

 ――ありがとうございました! (4月1日「立教スポーツ」編集部 取材・入江萌乃、浅野光青、関根綾香/編集・川村健裕)

 ◆松崎健造(まつざき・けんぞう)1996年6月3日福岡県生まれ。文学部3年。右投左打/外野手/横浜/170センチ・68キロ

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