【大学スポーツ】明大スポーツ新聞部

明治大学【開幕前インタビュー】中野速人主将 <後編>

[ 2017年4月2日 05:30 ]

開幕前インタビュー・中野速人主将

人一倍の思いでリーグ戦開幕を迎える主将の中野速人(C)明大スポーツ新聞部
Photo By 提供写真

 ――今年のチームスローガンは「継なぐ」です
 4年生みんなでスローガンをどうしようかと色んなのを出し合いましたね。それで確か、細川(文洋マネジャー・商4=県岐阜商)のラインの一言が「つなぐ」だったんですよね(笑)。それを誰かが思い出して「つなぐなんてどうかな?」みたいな感じで話し合って、みんなでいいねってなって…(笑)。意味としては過去の先輩方が築き上げた伝統をつないでいこうというのと、あと自分たちはつながらないと勝てないチームなので、そういう意味での「継なぐ」ですね。

 ――主将として意識されていることは
 もっとチームとしての輪をつくりたいです。まだ個人の成績、個人のプレーになっているので、そこをチームとしてつながられるようにどうしたらいいのかなというのを今必死に考えている状況ですね。

 ――4年生同士の連携は
 今までの明治としては副キャプテンが表に出てこないというのが現状だったんですけど、自分はそれをすごく変えたくて。もちろん自分も全然力不足だし、そういう意味では副キャプテンや他の4年生の存在がないとまとめられないと思うので、竹村(春樹内野手・政経4=浦和学院)、水野(匡貴投手・農4=静岡)、生山(太智内野手・営4=明大中野八王子)の3人にはすごく助けられています。自分から色んなことを言ってきてくれて、提案してくれているので、自分としてはすごい助かっています。幹部じゃなくても、意見を言ってくれる人が多いので本当に4年生全員にチームをまとめるという自覚が出てきていますね。

 ――今年はどういった野球を展開していきますか
 まだ残り日数でチームがどう変わっていくかというのは全くわからないですけど、本当に接戦で我慢の試合になるのかなと思います。精神的にも苦しい試合がたくさん続くと思うので、シーソーゲームをものにできる、苦しい場面で粘れる、明治ならではの粘りを出して勝っていきたいと思います。

 ――六大学全体では
 どの大学も目玉選手が抜けて、そういう意味では新しい選手が神宮の舞台に立てますし、去年とは違った六大学になるんじゃないかなと思います。(打ちたい投手は)宮台(東大)は同じ神奈川出身ですし、あいつは絶対に打ちたいですね、左対左ですけどそんなの関係なく、いい顔させたくないなと思いますね(笑)。

 ――明大で一押しの選手はいらっしゃいますか
 逢澤(崚介外野手・文3=関西)ですね。野球はもちろんうまいじゃないですか、守備範囲も広くて、肩も強くて、長打も打って、脚も速くて…あいつはああ見えて結構真面目で(笑)。本当に普段からこつこつやっていて、礼儀正しかったり、気を利かせられる男なんですよ。だから自分的には結果を残してほしいですし、頑張れっ!って感じですね(笑)。

 ――ご自身でテーマに掲げていることは
 長打を打てる選手ではないので、粘り強く甘い球が来たらヒットを打てるように、とにかく相手投手が嫌がるような打者になりたいです。(参考にしている選手は)自分は1年の時からずっと糸原さん(健斗選手・平27営卒・現阪神タイガース)に憧れを持っていて、体はそんなには大きくないんですけど、やっぱりあの存在感がすごいです。ああいう選手になりたいですね。(プロでの活躍は)刺激になっていますね。自分も頑張ろうと思います。

 ――チームバッティングも必要になってきます
 現状を見て、その場に応じたバッティングができていないのでそういうのは全体でやっていかないといけないです。今日もあったんですけど、ノーアウト2塁でサインは何も出ていなくて、ちょっと考えれば逆方向を狙って最悪進塁打、良ければヒットというのを自分で考えてできるようにならないといけないです。もちろんホームランバッターなら打ちたいのはわかりますけど、そういうところをチームバッティングで逆方向に打って、つなげられるようにしないとと思います。みんなも「これじゃ駄目だな」と分かっていると思うので、失敗をいい方向に持っていけるようにしていきたいです。

 ――個人的な目標は
 最初の目標は神宮でヒットです。まず最初はそこですね、そこからスタメン、その次は3割…で最終的には優勝ですね。

 ――応援してくださるファンの皆さんにメッセージをお願いします
 主将としてもそうですが、一選手としてチームに貢献できるように精いっぱいやります。本当にこのラストシーズンは皆さんの声援を受けながら頑張ってやっていきたいと思うので、応援よろしくお願いします。

 ――最後に今季への意気込みをお願いします
 まずは3連覇、そして昨年は春に悔しい思いをしているので、全日本選手権での優勝を勝ち取りたいと思います!

 ――ありがとうございました[取材:土屋あいり]

 ◆中野速人(なかの・はやと)法4、桐光学園高出、164センチメートル・72キロ。内野手、右投左打。

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