【大学スポーツ】明大スポーツ新聞部

明治大学【六大学戦力分析企画】エース左腕・齊藤大将

[ 2017年3月27日 05:30 ]

明治大学・戦力分析企画

明大の投手陣を支える変則左腕のエース齊藤(C)明大スポーツ新聞部
Photo By 提供写真

 左腕のスリークォーター。打者から背番号が見えるほど体を大きくひねって、腰の回転と連動して腕を振る。チェンジアップやシンカー系の変化球を織り交ぜ、決め球のスライダーで空を切らす。明大のエース・齊藤はその類まれなるフォームと多彩な変化球を生かして打者をほんろうする。大学野球界全体を見渡しても、ここまで特徴を持つ「エース」はいない。

 昨年7月の日米大学選手権に持ち味が凝縮されていた。圧巻の投球で沸かせたのは米国との決勝戦。延長10回表の1死二、三塁。一打勝ち越しとなる場面でマウンドを託された。長打もある米国打線を相手に、キレのあるスライダーを決め球に2者連続三振。ピンチを切り抜け、大会連覇に貢献した。米国・ホートン監督に「アメリカに連れて帰りたい」と言わしめたほど。大会を通じて3試合計3回無失点。世界に通用することを証明してみせた。

 1年春から35試合に出場し、そのうち28試合は7回以降からの登板。しかし、今年のチームでは先発登板も見据える。長いイニングを投げる切るためにオフシーズンを使ってフォームを改造。肘の負担が軽い腕の振りを身に付けた。

 「軸となってチームが勝てるように投げられればいい」(齊藤)。先発だろうと中継ぎだろうと、今年は「エース」。リーグ3連覇に導いてみせる。

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