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法政大学【開幕直前特集 第1回 〜采配を振る首脳陣編〜】<真木将樹投手コーチ>

[ 2017年4月1日 05:30 ]

開幕直前特集 第1回 ~采配を振る首脳陣編~

意気込みを語る真木将樹投手コーチ(C)スポーツ法政新聞会
Photo By 提供写真

 ◎真木将樹投手コーチ

 ―昨季を振り返って
 就任1年目ということだったので、手探りではじまりました。去年のチームの前評判だとここ数年投手力が低くて、優勝からも遠ざかっていたと聞いていたので、なんとか投手力を、投手力をと思ってやったのですが、投手力が弱いというところが続いてしまい、優勝もできなかったので、投手力を底上げできなかったというのが感想です。

 ―投手陣の課題は
 投手としての自信ですね。野球において投手というのは勝つための大きな要素になってくるので、そこに投手がダメだと言われて、自信がない、勝ち方を知らないというのは勝負にならないので、経験はなくとも試合に勝つとか、チームを優勝に導くという自覚と自信を持たせることが一番重要なことかなと思います。

 ―熊谷投手について
 能力的には器用になんでもできるタイプですし、話を伝えればすぐにそれを実践できるよな器用なタイプですけど、その反面器用貧乏というか、なんでも良いものを取り入れようとする、貪欲なところは認めるんですけど、逆に芯がなかったりという部分があります。この数ヶ月自分の思うところを伝えてきて、それを彼なり解釈して自分の考え方の柱となるものをしっかりと作りなさいと話していますね。

 ―学生指導の難しいところは
 大人でもありますし、でもまだ学生なので、自覚と責任を半分半分持っているので、責任感がないというか。具体的に言うと、学生は4年間という期間がよくも悪くも決まっているので、その間に辞めなきゃいけないこともないし、適当にやっていてもいいし、その辺に関して危機管理がないので、ただ時間を過ごしていくだけではダメだよと伝えています。

 ―学生指導のやりがいは
 まだまだ可能性をすごく感じるので、小さくまとまる年齢ではないので、これからスケールアップして飛躍していけるので、高い意識を持てば可能性が広がっていく選手を指導できることです。

 ―指導する上でのポリシーは
 大学生なので、手取り足取りこういう風に投げろと形にはめることをしない訳ではないんですけど、そういうの指導をする年代ではないと思うので、常日頃から教えてもらえると思うなよと自分で考えて、感じて、努力した上でそこに手伝うのがコーチなので、そういうときに相談したり、使ってもらうのは構わないけど、なんでもかんでも教えられるのは違うよという思いはあります。

 ―現役のときの神宮とコーチとしての神宮に違いは
 約20年ぶりくらいに法政のユニフォームを着て、試合をしたのですが、違いはあまり感じずに懐かしさを感じました。応援とかも変わりないので懐かしさですね。唯一、大きく違うのは自分がプレーできないことですね。そこはもどかしさというか、あそこに行って投げられたらと思います。勝ったときの喜びや負けたときの悔しさは現役のときと全く変わらないですね。

 ―今季のチームとしての目標は
 優勝するしかないので投手陣には、一冬の間に一気に投手陣の評価を変えよう、投手が頑張ったから優勝できたと言われるようにしようと言っています。

 ―今季キーマンとなる投手は
 最年長となって、投手責任者という肩書きもついた熊谷ですね、どこまで踏ん張れるかが大きな鍵だと思います。

 ―リーグ戦への意気込みを
 誰がどう見ても投手陣が頑張ったねと言える優勝をしなければならないので、投手陣全員にそこは求めて優勝したいです。(取材:石川大悟)

 ◆真木将樹(まき・まさき)1976年2月13日生まれ。福岡県出身・東筑紫学園高→法政大学→近鉄バファローズ→巨人→カルガリー・アウトローズ (カナダ独立リーグ)。アルク有限会社を経て、16年3月から投手コーチに就任。

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