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日めくりプロ野球9月

【9月20日】2004年(平16) ビッグスターの証!?新庄もやった幻の本塁打

サヨナラ満塁本塁打のはずが…嬉しさのあまり新庄(左)は田中幸を抱き合い、走者を追い越した形になり、幻の一発となった
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 【日本ハム13−12ダイエー】昭和のミスタープロ野球、長嶋茂雄がやってしまった「ベース踏み忘れ幻の本塁打」から46年。平成の大スター、日本ハム・新庄剛志も長嶋とともに記録に残る“幻の本塁打”を北の大地札幌で放った。

 史上初のストライキ中止から2日後。再開されたパ・リーグはこの年から採用された上位3チームによるプレーオフ進出をかけ、日本ハムは本拠地札幌ドームにダイエーを迎え撃った。

 ファイターズは3回裏まで2−8と大量リードを許し、6回に4点を奪い逆転したものの、リリーフ陣が踏ん張れず9回表を終了し、9−12と3点ビハインド。しかし、最後の攻撃で日本ハムは3連打などで12−12と振り出しに戻し、二死満塁で打者は4回に「コメントなんかしてる場合じゃない打法」で22号ソロを放った新庄。

 ダイエーの左腕・三瀬幸司投手の初球の真っ直ぐを迷わずフルスイングした打球は左翼スタンドへ一直線。23号サヨナラ満塁本塁打。16−12で激しい打撃戦を新庄の一撃で制し、4万2000人の観衆は歓喜のジャンプ、ジャンプ、ジャンプ。ファンの絶叫に応えるかのように、新庄も両手を大きく広げて一塁を回った。

 一塁走者は07年に2000本安打を記録した田中幸雄内野手。あまりにも劇的な一打に我を忘れてしまった。新庄に抱きつくなり、くるくると回転、新庄が田中幸の前に位置する形、つまり追い越しの形になってしまった。

 野球規則七・〇八(h)には後ろの走者がアウトになる条件について、こう規定している。「後位の走者がアウトになっていない前位の走者に先んじた場合」。嬉しさのあまり、突発的に出てしまった喜びの表現で、新庄の本塁打はシングルヒットに。ただ、三塁走者の生還は認められ13−12で日本ハムの勝ちには変わりなく、プレーオフ進出へのマジックは2となった。

 新庄にとってホームランが単打になろうが、アウトなろうがお構いなしだった。要は勝ってファンが喜んでくれればいい。ヒーローインタビュー。この時の、このひと言が2年後、ファイターズの44年ぶり日本一の原点になったといっても過言ではないだろう。「きょうのヒーローは僕じゃありません。みんなです!」。選手とファンが一体となって起こした大逆転劇。北海道で日本ハムが正真正銘の市民球団になった、感動の一瞬だった。

2004年9月21日 日本ハム−ダイエー25回戦 札幌ドーム ダイエー14勝9敗2分
  1 2 3 4 5 6 7 8 9
ダイエー 12
日本ハム 13
投 手
ダイエー 新垣、倉野、吉武、●三瀬(4勝3敗23S)−城島
日本 ハム 入来、清水、芝草、佐々木、井場、○河本(1勝1敗)−高橋信
 
本塁打 小笠原17、18号、新庄22号(日)井口23号、本間2号、宮地2号、ズレータ35号(ダ)
三塁打  
二塁打 小田、セギノール、オバンドー(日)井口、松中2、城島、本間(ダ)
ダイエー  18安打6三振5四死球 2盗塁1失策8残塁
日本 ハム 14安打9三振5四死球 0盗塁0失策7残塁
球審・山本  試合時間4時間9分 観衆4万2000人 
  

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