日めくりプロ野球5月
【5月23日】2006年(平18) ソフトバンク2選手、正真正銘のプロ野球選手に昇格
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5月22日現在、打率3割1分と活躍する小斉。1軍定着、レギュラーへと夢は大きく膨らむ
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ここからが本当のスタートだった。ソフトバンクは育成選手として採用した、西山道隆投手と小斉祐輔内野手とこの日正式契約。契約金なし、年俸240万円の最低契約から年俸440万円に昇格した。
これまでは出場できて2軍の試合だったのが、1軍入りを目指して他の登録選手と同じ土俵で勝負できることになった。制度1年目での正式採用1号となった2人のうち早速デビューしたのは西山。ウエスタンリーグ6試合で防御率0・96が認められての1軍入りだった。
5月28日、ヤフードームでの交流戦中日3回戦に4番手として登板。「気持ちが入りすぎた」というように、歴史的なマウンドでいきなり先頭の渡辺博幸一塁手に死球。井端弘和遊撃手を投ゴロに仕留め、おあつらえ向きのダブルプレーコースも二塁へ悪送球。無安打でピンチを迎えると、4安打を食らい3失点。最速153キロの直球も141キロ止まりで、晴れ舞台で実力を十分発揮できずに終わった。
それでも西山は「自分がマウンドの中心にいることができて嬉しかった」。愛媛・松山商高では甲子園で優勝を経験。しかし、西山自身は控え投手で登板機会はなし。城西大に進学しても納得いく結果を出せなかった。だからこそ、野球生活を完全燃焼させたいとプロを目指した。
独立リーグの四国アイランドリーグではその球速は群を抜いていた。数球団がドラフトでの指名を検討したが、できたてのアイランドリーグの実力を判断するのが難しく見送られた。プロへの道が遠のいたかに見えたときに、ソフトバンクから声がかかった。
5月30日の横浜3回戦では初勝利よりも前に、初得点を記録。2回、出塁した新垣渚投手が太ももの痛みを訴えると、ベンチ入りはしていたが次の試合に先発予定だった西山が代走に起用されたためだった。
07年まで2年間で5試合に登板も0勝2敗。育成枠出身初登板は1番乗りも初勝利は巨人・山口鉄也投手に先を越された。勝負の3年目は1試合に登板したのみ(5月23日現在)。奮起が待たれる。
一方、小斉は打者として最初の関門であるプロ初安打を入団2年目に放った。07年8月23日にヤフードームの西武18回戦、8番・指名打者でスタメン出場し、8回の4打席目に岩崎哲也投手から中前打。1軍20打席目の歓喜の瞬間だった。
「長かった。昨年の悪夢からこれで解放される」と小斉。1軍間近といわれながら、腰を痛めチャンスを逸しただけに、遅ればせながらの育成枠出身者初ヒットは感慨無量だった。
背番号93から55に変わった08年。小斉は大きく飛躍しようとしている。開幕2軍スタートもファームで4割以上の打率を残し、レベルの違いを見せつけると、4月下旬に1軍へ。5月に入ると東農大生産学部時代は30本塁打のスラッガーは、待望の1号本塁打を放った。08年5月6日、楽天7回戦(Kスタ宮城)で永井怜投手から右中間へ運び、これも育成枠出身1号。4月23日の4回戦で永井に完封されたソフトバンクは、この苦労人の一発をきっかけに天敵を攻略した。
翌日の8回戦では大阪・PL学園高の同級生、楽天・朝井秀樹投手から二塁打を放った。「朝井のことはかなり意識していました。同じ舞台で勝負できて、打てたことは嬉しい」。ロッテ・今江敏晃内野手、阪神・桜井広大外野手とPL時代にクリンアップを組んだ小斉。もう彼らに引け目を感じることはない。
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