日めくりプロ野球7月その
【7月26日】2007年(平19) 2試合連続弾で新記録 打たれた投手も6人目の珍記録
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日本新となるシーズン9本目の先頭打者アーチを放った瞬間の高橋。2試合連続の先頭打者本塁打でもあったが、これは巨人では56年の与那嶺要以来51年ぶりの記録だった
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【巨人4−2横浜】 3月の時点で、この日が来ることはなんとなく予測できた。東京ドームの巨人−横浜14回戦、1回裏。この年の原巨人の“目玉”「1番」高橋由伸右翼手が左翼へ先頭打者本塁打を放った。これでシーズン9本目。過去、福本豊外野手(阪急)、石毛宏典内野手(西武)ら名だたるリードオフマン5人が記録してきた8本を抜いて、トップバッター1年生の高橋が、7月の時点で記録を更新してしまった。
「記録よりも、チームが勝ったことの方が良かった」と、相変わらず優等生の模範解答をした選手会長だが、「1番が打てばチームも乗るからね」と笑顔が絶えなかった。
球団史上初の2年連続Bクラス。屈辱的な数字が並ぶ中で、1番打者の打率が2割そこそこというのが象徴的だった。これまで大砲ばかりをそろえ、1番打者の役割を果たす選手を育成してこなかったツケがそのまま現れた形となった。
キャンプ、オープン戦と何人もの選手を試した原辰徳監督は、これまでクリーンアップが当たり前だったスラッガーを1番に起用した。「今年のヨシノブは下半身がしっかりしている。(シーズン)200本安打だって打てる」。
3月15日、神宮でのヤクルトとのオープン戦。6年ぶりに1番に高橋が座った。「これで行きます」。打席の立ち姿を見て、指揮官の腹は決まった。
「夢の中で思い描いていた」(原監督)がことが、現実に起きた。3月30日、セ・リーグ開幕戦。横浜スタジアムでの横浜1回戦、三浦大輔投手の初球は134キロのスライダー。07年の1球目、コントロールのいい三浦にしては甘すぎるほど甘いボールだった。「甘い球がきたら、とにかくフルスイングしようと決めていた」という高橋は、完璧にとらえた。内川聖一右翼手は一歩も動けなかった。開幕戦初球先頭打者本塁打。プロ野球史上45年ぶり2人目。セ・リーグでは初めての快挙だった。
懸案の1番打者が決まった巨人は久々に優勝戦線で中日、阪神とデッドヒートを展開。クライマックスシリーズで中日に敗れはしたものの、02年以来、5年ぶりにリーグ優勝。原監督が掲げた「奪回」の目標は、おおむね達成された。
高橋に新記録の9本目の先頭打者アーチを食らったのは、横浜の左腕・マットホワイト投手だった。実はこの試合が来日初登板。最初に相対した打者が高橋で、2−3のフルカウントから外角高めのスライダーを放り込まれた。
デビュー戦でいきなりホームランを撃たれた投手は6人目という珍記録。6人中4人は外国人投手。65年のホイタック(中日)、96年のボルトン(ダイエー)、98年のカラーラ(西武)の過去3人は、いずれも1年で退団、1〜2勝しか挙げられなかったという共通点があった。
さて、マットホワイトはどうかというと、2年目となる08年も横浜に在籍。07年は未勝利に終わったが、08年に1勝を挙げた。左不足の横浜にとっては貴重なサウスポーだが、1、2軍を行ったり来たりの“エレベーター”選手なのが気がかり。いきなり被弾の呪縛を取り払うことができるか。後半戦に期待したい。
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