阪神・大竹が明かした涙の訳 「エラーしても、じゃあ代わりに俺が抑えてやるって気持ちにさせてくれる」

[ 2023年5月27日 18:25 ]

セ・リーグ   阪神3―2巨人 ( 2023年5月27日    甲子園 )

<神・巨>ファンに手を振る大竹(撮影・平嶋 理子)
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 あふれる感謝の思いをこらえ切れなかった。阪神先発・大竹が、7回無失点の好投でリーグ単独トップに立つ6勝目。自身に代打を送られてからの先制劇に、野球人生では初という試合中のうれし涙が頬を伝った。

 「やっぱり0―0のままだったらもっと投げたかったし、そこをしっかり代わった代打(渡辺諒)が(四球)でつないでくれて、点取ってもらえたんで。単純に打つより、気持ちの面ですごく感じるものになった」

 お立ち台では「一人はみんなのために、みんなは一人のためにというか。そういうチームプレーを感じたので、思わず(涙が)出ました」と理由を明かしていた。現役ドラフトで加入1年目ながら、One for all,All for oneの精神を新天地で感じ続ける日々だ。

 「やっぱり信頼して送り出してもらっているのもすごく感じますし。野手の皆さんにも自分に対して声かけてもらえたり、そういう普段があるんで、味方がエラーしても“じゃあ代わりに俺が抑えてやる”って気持ちにさせてくれるチームメートなんで。いいチームだと思います」

 無傷の6勝目で、早くもソフトバンク在籍時の19年に挙げた5勝を超えてキャリアハイの勝ち星に。既に猛虎に欠かせない戦力となった左腕は「やっぱり1年間投げることが先発として大事なことなので。一気に火がばっとついて、ポッと消える投手にはなりたくない。強火をかけ続けられるようにしていきたい」と、さらなる活躍を誓った。(阪井 日向)

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