西武・源田の「開幕」復帰即タイムリー　3連敗も光　帰ってきた主将が鼓舞「いくぞ！」

パ・リーグ   西武1―4オリックス （ 2023年5月26日    ベルーナD ）

＜西・オ＞6回、適時打を放つ源田（撮影・白鳥　佳樹）
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　ファンの歓声、そして勝利への結束。これを味わいたかった。西武・源田は1軍でプレーできる喜びを全身で表現した。試合には敗れたが「多くのファンの前で野球ができることは当たり前じゃない。ファンの前でプレーできて、うれしかった」と感慨を込めた。

　WBC期間中に右手小指を骨折。強行出場を続けて世界一に貢献したが、開幕から2軍で完治を目指した。今季初めて1軍昇格を果たし「2番・遊撃」で先発出場。5回に適時失策したが、4点を追う6回2死二塁では今季初安打となる左前適時打を放った。7回は茶野の三遊間へのゴロを逆シングルで好捕し、反転スロー。結果は内野安打も持ち前の守備でファンを魅了した。

　試合前の円陣では声出しを担当。チームは10カード連続で勝ち越しがなく5位に低迷も、主将として「休んでいたのでチームの状況なんて何も知らん。今日は開幕や！今日からいくぞ！」と鼓舞した。3連敗で今季ワーストの借金7。主砲の山川が女性問題発覚の影響で戦列を離れたままだが、帰ってきた主将を中心に巻き返す。

　この日の試合前、侍ジャパンの栗山監督からメールが届いた。「迷惑をかけてしまってごめん。今日からまた野球界のためによろしくお願いします」。WBCを終え、チーム解散時に指揮官から求められたのは「野球の伝道師」。打撃で、守備でファンを魅了する。（福井　亮太）