ソフトB・柳田 “エスコン男”本領V弾 なんと4戦打率・563「たまたまですが(相性は)いいです」

[ 2023年5月24日 06:00 ]

パ・リーグ   ソフトバンク4―2日本ハム ( 2023年5月23日    エスコンF )

<日・ソ>6回、勝ち越しソロを放つ柳田(撮影・高橋 茂夫)
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 “エスコン男”の本領発揮だ。ソフトバンクは23日、日本ハムと対戦。エスコンフィールド北海道での前回3連戦で13打数8安打の好成績を残した柳田悠岐外野手(34)が、同点の6回に右越えへ今季8号ソロを放ち勝ち越しに成功。犠飛2本も含め3打点を挙げた。北海道4球場での通算打率も・349とするなど大好きな北の大地で連勝に貢献、貯金を4月18日以来となる5とした。また先発の大関友久投手(25)は5回2失点で3勝目を挙げた。

 タイミングを速めに取ったあと、変化後までためにためた。あとは、手首のパワーを信じた。2―2の6回先頭、柳田の3打席目。代わりばなの3番手左腕・河野の初球カットボールを強烈なライナーで右翼スタンド中段まで放り込んだ。

 「少し(タイミングは)ずれましたけど、いいリストワークができた。ヒットを打ってなかったんで打ちたかったしまずは当てようと。うまいこと、合わせて打つことができた」

 19日からの西武3連戦は9打数無安打4三振。4戦ぶりの安打は、8試合ぶりアーチとなる8号ソロ。これで中村(西武)、杉本(オリックス)と並んでリーグトップに躍り出た。打率・321も変わらずトップだが「いや、打率めっちゃ落ちてきてます」と納得はしていない。

 6回の勝ち越し弾だけではない。主将そして主砲として仕事を、きっちりと果たした。初回1死一、三塁では先制の中犠飛。1点リードの7回1死満塁では、ダメ押しの左犠飛。この日こそソロ1本の1安打3打点だったが、今年開場したエスコンフィールド北海道で、柳田の迫力は増す。

 広島県広島市出身の男は、北広島市の新球場で16打数9安打(打率・563)7打点2本塁打。「いや、全然関係ない。全然関係ない(笑い)」と“広島”の親近感こそ否定するが、エスコン男として君臨し続けている。前回登場の4月28日。この日と同じカード初戦には伝説を刻んでいる。3―3の延長10回1死一、二塁で決勝2号3ラン。飛距離135メートルの打球は右翼スタンド3階席に初めて到達。いまだに誰も放り込んでいないという。「たまたまですが(相性は)いいです。どんどん反応して、打てると思ったら振ってます」。北海道4球場の成績でも通算打率・349と大好きな北の大地でイケイケモードに突入。藤本監督も安どの表情を浮かべる。

 「相手の失策以外は全打点が柳田。よく打ってくれたし本塁打から大関もこれから乗っていけるんやないか」

 この日の試合前の円陣では「大関に勝ちを付けよう」と柳田主将を中心に決起した。「大関が踏ん張った中で、勝てて良かった」。頼もしい主将の背中はさらに大きく映った。(井上 満夫)

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