侍・朗希の世界デビューに米15球団スカウト集結「大谷以上のポテンシャル」

[ 2023年3月12日 05:25 ]

WBC1次ラウンドB組   日本10ー2チェコ ( 2023年3月11日    東京D )

<日本・チェコ>試合後、勝利を喜び合う佐々木朗(中央)ら侍ジャパン (撮影・西川祐介)
Photo By スポニチ

 佐々木朗の世界デビューを見るために、大リーグ15球団のスカウトがバックネット裏に集結した。

 ジャイアンツのスカウトは「常に100マイル(約161キロ)以上を投げることができ、スプリットの落差も大きい。何よりコマンド(制球力)が良い」と絶賛。「大谷レベルか、それ以上のポテンシャルがあるのは間違いない」とした。別のナ・リーグ球団のスカウトも「とても印象的だった。見るのが楽しい投手だった」と語った。

 米メディアにとっても待望の佐々木朗の登板だった。昨年、プロ野球史上最年少(20歳5カ月)での完全試合や13者連続を含む19奪三振などを記録した右腕は、大会最大の注目株。2月の宮崎合宿から取材している大リーグ公式サイトのマイケル・クレア記者は「フォームの再現性、球速ともにバーランダー(メッツ)のような投球に見えた」と驚いた。

 また、現行ルールでメジャー契約を結べる25歳を故障なく迎えたと仮定し「契約年数は8~10年で、最低でも3億ドル(約405億円)以上の契約規模になる」と断言。日本選手の米移籍時の契約総額は楽天・田中将が14年からヤンキースと結んだ7年総額1億5500万ドル(当時約158億円)が史上最高。その金額を優に上回る。

 同記者は「30球団が獲得に興味を持っている」ときっぱり。一方、27球団が獲得に乗り出し、最終的にエンゼルスを選んだ大谷を引き合いに「日本選手は西海岸の球団を好む傾向があるし、現実的には資金力のある10球団程度に絞られるのでは」と分析した。移籍先候補にはドジャース、ヤンキース、レッドソックス、パドレスの4球団を挙げた。

続きを表示

この記事のフォト

2023年3月12日のニュース