DeNA・三浦監督の2/3球 3球で2ストライクを「シンプルだけど取り組まないと」

[ 2023年2月3日 05:00 ]

ブルペンで戸柱(右)と話すでNA・三浦監督(撮影・島崎 忠彦)
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 【キャンプ追球 数値にFOCUS】DeNA・三浦監督は今キャンプで投手陣のテーマを「3球カウント構成率を高める意識」とした。意味は3球で2ストライクを取り追い込むこと。「去年を踏まえ、今年は改善点はどうなのか明確になった。シンプルだけど取り組まないといけない」と力説した。

 苦い思い出がある。昨年8月26日からのヤクルト3連戦。4ゲーム差の2位で迎えた首位との決戦だったが、村上に16打席11打数9安打、4本塁打、5四球と痛打され3連敗し、24年ぶりのリーグ優勝が遠のいた。

 この勝負で投手陣が村上相手にストライク先行したのは5打席のみ。凡退させた2打席はともに3球で追い込んでいた。指揮官がその3球で軸とするのが直球。ファウルでも見せ球でも、必ず1球は必要な要素と捉え、キャンプでは「2度目までブルペンは全て直球」と指示し、ナインに意識付けさせている。

 初日から2日連続でブルペン入りした4年目左腕の坂本は、昨年8月の3連戦で2試合に登板し、村上には2打席で1本塁打1四球だった。「3球構成率に取り組むことで村上との勝負が去年と違う結果になれば」とこの日もオール直球で30球を投げ込んだ。

 25年ぶり日本一を狙うなら、「村上封じ」は避けられない。坂本だけではなく、投手陣全員に課せられた、3球で2ストライクの番長の「2/3」指令。「ストライク先行で打たれることもある。でも何が一番大事なのか。攻めて得られるものは大きい」と指揮官は効果に期待している。(大木 穂高)

 ▽DeNAの昨年8月26~28日のヤクルト3連戦 首位・ヤクルトと4ゲーム差で迎えた正念場の3連戦で、初戦は村上に史上最年少150号など2発を浴びて3―6で黒星。横浜スタジアムでの連勝が17でストップした。2戦目も村上に48号ソロを許して4―16で大敗。3戦目は7回、村上に3戦連発となる決勝の49号ソロを被弾。チームは同一カード3連敗でゲーム差は7に開き、首位争いから大きく後退した。

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2023年2月3日のニュース