ソフトB・松本裕 50試合登板へ山岡に学んだ鋼のメンタルでシーズンフル回転誓う

[ 2023年1月28日 05:00 ]

キャッチボールをするソフトバンク・松本裕(撮影・中村 達也)
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 ソフトバンクの松本裕樹投手(26)が27日、福岡県筑後市のファーム施設で自主トレを行い、中継ぎに専念する今季に懸ける思いを語った。目標をキャリアハイの50試合登板と設定し、フル回転を決意。広島県内のトレーニング施設で行っていた自主トレではオリックス・山岡泰輔投手(27)から心理コントロールを学んだと明かし、鋼のメンタルでシーズンを駆け抜けると誓った。

 役割は明確、迷いはない。昨季まで先発ローテーション入りを目指してオフを過ごした松本裕だが、今季は救援に専念すると腹が決まっている。「今回はある程度ポジションが決まって入るんで、そこへ向かって12、1月はやってきた」と力強い口調で話した。

 昨季は44試合に登板し、5勝、15ホールドを挙げ、防御率2・66をマーク。いずれも8年目で自己最高の数字だった。開幕ローテーション入りを内定させていたが、はり治療でのアクシデントで腰を痛めて白紙に。4月下旬から中継ぎで復帰するとロングリリーフや回またぎもこなし、シーズン終盤には7回の切り札となった。

 先発への思いは捨てて、今季も中継ぎでフル回転する決意だ。目標は達成すればキャリアハイとなる50試合登板と定めた。「中継ぎとして1年間しっかりと回って、回るならば50試合をしっかりクリアできるように。まずそこを目指してやりたい」と気合を入れた。

 この日から筑後ファーム施設に練習場所を移したが、それまでは広島県内のトレーニング施設で自主トレを実施。同施設では09年にリーグの勝率第1位に輝いたオリックス・山岡と話す機会があり、長いシーズンを乗り切る精神面のヒントを得た。「“自分の持ってるものしか出せない”っていうことを山岡さんとかと話した。自分ができない部分を出そうとしてもいろいろ悩んだりしてしまうので、その日の自分がやれるベストを常に出すっていうことを考えてやっていけたら」。調子に左右されない強いメンタルでマウンドへ向かう。

 千賀が大リーグ・メッツへ移籍したことを受け、昨季主に8回を任された藤井が先発に回る。それだけに松本裕に寄せられる期待は大きい。「自分がいいピッチングをしてチームの勝ちにつながるのが一番。どこのポジションとか考えず自分の持ってるものを出せたら」。藤本監督が“投ジョーカー”と信頼した右腕が、今季も鷹のブルペンを支える。(森 寛一)

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2023年1月28日のニュース