入団前から新聞意識!? 阪神・ドラ6 富田スタミナ王だ「先発へアピール」3000メートル走圧勝

[ 2023年1月23日 05:15 ]

阪神新人合同自主トレの3000m走で汗を流す(左から)茨木、富田ら(撮影・後藤 大輝)
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 下克上ロードを快発進だ。阪神・富田(三菱自動車岡崎)が、新人合同自主トレ恒例の3000メートル走で圧勝。ドラフト6位左腕が、ライバルたちを、まずはスタミナ面で上回った。

 「3000メートルは入団する前から新聞にパッて載るイメージが強かったので、1番を獲りたいなという気持ちで走っていました」

 狙い通りの独走劇だった。1周約375メートルを8周するコースでスタート直後は茨木と先頭争いを繰り広げたものの、5週目にはライバルを置き去りに。最後までペースを落とさずラスト1周では門別と井坪を周回遅れにし、11分28秒の好タイムでフィニッシュした。

 「スタミナがあるということは長いイニング投げられるということもあると思う。先発がやりたいのでアピールしていきたい」。タフネスぶりをアピールできたのはキャンプへ向けても好材料だ。

 「選手内でいろいろ争いあると思うんですけど、常に1番に立ってやっていきたい」。13年岩崎、18年湯浅、20年中野と続く虎のドラ6飛躍の流れを、富田も受け継ぐ。

 ▼阪神仲野トレーナー 富田が1番で11分台。11分台が出る選手はトップレベル。3000メートルにしては一番良い方。走りづらい部分もあると思うんですが、その中でこのタイムはすごく評価できる、(スポーツ紙の)1面にふさわしいようなタイムかなと思います。

《近年の阪神3000メートル走》
 ★17年 ドラフト8位の藤谷が11分14秒。13年の藤浪も1着だったと聞き「藤浪さんと一つでも同じことがあるのはうれしい」
 ★19年 ドラフト2位の小幡が独走の10分51秒。3000メートル走となった14年以降では17年藤谷を抜く最速タイムをマークした。しかし後年に距離不足が判明して、参考記録になった。
 ★22年 ドラフト2位の鈴木がラスト半周で先行の森木を抜き去り、12分33秒で1着。「(距離を見て)これはいけると思っていた」。持ち前の負けず嫌いとペース配分の妙を発揮。

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2023年1月23日のニュース