ロッテ外国人総入れ替え オスナ、ゲレーロ、ロメロorペルドモ、カスティーヨ、メルセデスどちらが活躍?

[ 2023年1月22日 09:30 ]

ロッテの吉井監督
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 吉井監督が新たに就任したロッテの今季陣容もほぼ出そろった感じだ。

 20日には、昨季ブルワーズで14試合に登板したメジャー通算23勝右腕ルイス・ペルドモ投手の獲得を発表。昨年末には前タイガースのルイス・カスティーヨ投手、さらに巨人でプレーしていたC.C.メルセデス投手、グレゴリー・ポランコ選手の入団も決まっている。

 昨季まで活躍し、日本での実績を積んだレアード、マーティン、投手陣もオスナ、ゲレーロ、ロメロが退団し、外国人は総入れ替えとなる。その中でも、シーズン途中加入ながら29試合に登板し4勝1敗、10セーブ、防御率0・91をマークしたオスナの残留を強く望むファンの声は、強かった。

 ロッテを取材してきた立場とすれば、就任1年目となる吉井監督をサポートするために、球団フロントも懸命に動いていた。ただ、帰国前に、オスナが周囲に語っていた希望条件などが伝わってくると、メジャーでなく日本を選択する可能性は高くても、資金力のある球団でなければ厳しいと想定できた。

 米国発の情報で「ロッテと再契約の合意間近」との報道も出たが、その際も球団側は「最後まで分からない」と厳しい情勢を口にしていた。ソフトバンクへの移籍が決まったときも、個人的には仕方ないと感じた。

 先発で8勝をマークしたロメロは韓国へ、49試合に登板したゲレーロはレッズとマイナー契約を結んだ。両助っ人は日本でしっかりと活躍したが、こちらに関しては、オスナとは異なる形でのリリースといえる。

 ロメロはシーズン終盤に離脱。メルセデスならば、5、6回までならば安定してゲームメークし、年間通してフル回転できると踏んでいる。また、剛腕ゲレーロも魅力だが、それ以上にコントロール、クイックなども高いレベルにあるカスティーヨの方が日本の野球に適応できると判断した形だ。

 このオフは、日本ハムからソフトバンクへFA移籍した近藤だけでなく、メジャーからソフトバンクへ加入する有原の獲得にも球団は水面下で動いていた。結果として、どちらもうまくいかなかったが、代わりとして、総額2億円以上ともいわれる大きな契約で、先発もリリーフもできるペルドモを補強した。

 結果はどうなるか分からない。ただ、補強策の舞台裏、狙いについて、基本的なことを知っておくと、今季のロッテの戦い方をより楽しむことができるのではないか。投手部門のスペシャリストである吉井監督とともに、投手陣を中心とした戦いを目指していこうというメッセージだとも感じている。(記者コラム・横市 勇)

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2023年1月22日のニュース