ヤクルト・石川 43歳で最年長開幕投手だ 「毎年目指している」98年広島・大野の42歳7カ月抜く!

[ 2023年1月22日 05:30 ]

43歳の誕生日を祝うケーキのろうそくを吹き消す石川(撮影・篠原岳夫)
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 大ベテランも奮闘中だ。22日に43歳の誕生日を迎えたヤクルト・石川が、最年長開幕投手を本気で目指す。「毎年、開幕投手を目指している。それは何を言われようがブレることはない。しっかり見据えてキャンプを過ごしていきたい」。20年以来3年ぶりの大役となれば、プロ野球記録となる。

 現役最年長の左腕は、3月31日の広島との開幕戦(神宮)時は43歳2カ月。98年の広島・大野豊(本紙評論家)の42歳7カ月を抜き、最年長開幕投手になる。小川、高橋らとの争いとなるが「現役をさせていただいている以上、高いところを目指さないといけない。開幕投手を若い子と競い合いたい」と金田正一に並ぶ球団最多10度目の開幕投手を狙う。

 生え抜き22年目。1メートル67の小さな体で積み上げてきた先発登板は504。中日・山本昌が持つ同一球団でのセ・リーグ最多先発登板は514で、あと10に迫っている。「一年でも長くという思い。山本昌さんみたく長くやりたい」と50歳まで現役を貫いた憧れの左腕が道しるべだ。この日は神宮外苑でキャッチボールなどで調整。キャンプイン初日のブルペン入りを見据えて、精力的に調整を続けている。

 大目標の通算200勝にはあと17勝。白髪交じりの小さな大投手は誕生日をケーキで祝福され、笑みをたたえた。「気持ち新たに、若返った気持ちでまた野球に取り組みたい」。新人合同自主トレに励むルーキーに負けない大きな夢を抱き、プロ22年目へ向かう。(青森 正宣)

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