阪神育成1位・野口“シン・超人”や 糸井の後継者!?珍言連発「気づけばダンベルを持っている」

[ 2023年1月7日 05:15 ]

先輩からもらったダンベルを手に入寮する阪神育成1位・野口恭佑(球団提供)
Photo By 提供写真

 シン・超人伝説が幕を開ける。阪神育成ドラフト1位・野口恭佑外野手(22=九産大)が虎風荘入寮時に、先輩から譲り受けたダンベル4つを持参した。豊富な器具がそろうウエートルームも併設される中「部屋にいるときに暇な時間が絶対ある」と寸暇を惜しんで筋肥大に励む。「気づけばダンベルを持っている。常に鍛えたい」と豪語する意識の高さで、一日も早い支配下登録を勝ち取る。

 「これは重さ20キロくらいですね。腕とか上半身、下半身もランジくらいならできる」

 寮の自室といえば、猛練習や激戦の疲れを癒やす貴重な場所だ。だが野口は、必要な休息こそ取れど、暇を持て余すつもりはさらさらない。とはいえ、そこは集団生活。ダンベルを下ろす音が床に響かぬよう気を配り、持ち上げる際の気合の声もほどほどにするつもり。「下の階の人に迷惑かけないように(筋トレを)やっていく」と珍宣言だ。

 創成館時代の恩師・稙田(わさだ)龍生監督(58)の著書「守り勝つ力」も荷物の中から取り出した。ただ「一度も読んだことがない。稙田監督に“向こう(寮)に行って読め!”と」。野球脳を鍛えるのかと思いきや「心を落ち着かせたり、日本語を学んだりしたい」。ユニークな決意が次々とあふれる。

 「室内練習場で振り込み、ウエートトレで体をつくって、キャンプで打撃をアピールしたい。支配下登録を目標に頑張る」

 かつて“超人”で沸かせ、昨季限りでタテジマを脱いだ糸井嘉男氏(41)と入れ替わるように現れた“シン・超人”候補。口先だけでは終わらせない。(八木 勇磨)

続きを表示

2023年1月7日のニュース