西武・今井 600万円ダウン、自身の希望で背番「11」から「48」に変更 武隈氏の番号「心機一転」

[ 2022年12月1日 15:50 ]

<西武・契約更改>契約更改し、記者の質問に答える今井(撮影・尾崎 有希)
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 西武・今井達也投手(24)が自身の希望で来季から背番号を「11」から「48」に変更することを発表した。埼玉県所沢市の球団事務所で契約更改交渉に臨み、600万円減の4500万円でサイン。故障の重なった今季は初登板が7月までずれ込み、9試合の登板で5勝1敗だった。

 「48」は今季限りで現役を引退して球団スタッフに転身した武隈祥太氏がつけていた。「ファン感の時に決心が付いた。正直、11番をいただいてから6年間チームに貢献できていなかった。心機一転して、先輩の背番号をもらって、今まで以上にモチベーションが上がるのではないかと思った」と説明した。

 今井は昨オフ、武隈氏に自主トレ同行を願い出てから1年間、様々な助言をもらってきたという。「僕あまり人に言われないので…」と他の投手から助言を受けることが少ない右腕だが、唯一「「お前こうやって投げろ」と助言を送ってきてくれたのが通算365登板の先輩左腕だった。

 11月23日に開催された「ファンフェスタ」の引退セレモニーで花束贈呈役に本人から指名され、手渡しながら号泣してハグ。それ以前から背番号変更を悩み武隈氏に相談して「無理だからやめとけ」と言われていたが、ファンフェスタの帰り道に「1年(の関係)だけで花束贈呈に選んでいただけたことがうれしかった」と決心が付いた。球団に申し入れて「本当にいいのか?」と驚かれながらも、「気持ちが揺るがなかった。僕が押し切った」と了承を得た。

 高卒新人として「11」を背負ってきた。エース級の特別な1桁番号ではあるが、新入団選手が武隈氏の背番号をつけた方が恩返しになるという気持ちになったという。今井は「11番をつけたから活躍してるんじゃなくて、付けた人が活躍している。後悔はない」と決断し、来季自身初の2桁勝利を目指す。

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2022年12月1日のニュース