ソフトバンク、初導入の4軍は体づくりと実戦経験の場に 小川監督「タフに育てていきたい」

[ 2022年12月1日 05:00 ]

4軍制導入会見に出席した(左から)太田専務COO、西田筑後市長、ひな丸、小川4軍監督、三笠GM
Photo By スポニチ

 ソフトバンクは30日、筑後のファーム施設で来季から新設される4軍制導入発表会見を行った。NPB初の試みに、三笠杉彦GMは「4軍は入団したばかりの高校生、トレーニングが必要な選手が所属する。体づくりと実戦経験を交互に行って運営しようと思う」と意図を明かした。

 新たな選手育成システムとして、メジャーでも導入されているコーディネーター部門、データサイエンス部門、ハイパフォーマンス部門の3点を重要視して一貫した育成組織を構築。来季のスタートに向けて寮、ロッカー、トレーニングルームを拡張する。24年以降は動作解析やトラッキングシステムなどの最先端トレーニング環境を構築する方針だ。

 今秋のドラフトでも昨年同様14人の育成選手を指名。来季は選手総数122人を予定し、3、4軍で計229試合を予定。小川史4軍監督は会見で「この場に来て責任が強くなった。選手はタフに育てていきたい」と意気込んだ。また、4軍戦は球団公式チャンネル「ホークスTV」で配信され、AIによる無人中継導入も検討している。

 三笠GMは「世界一のプロ野球チームを目指し、MLBチームに勝てるような球団をつくる」と表明。11年に3軍制を導入し千賀、甲斐、牧原大、石川、周東、大関らが育成から主力にまで成長した。「育成のホークス」がまた、新たな一歩を踏み出した。

続きを表示

2022年12月1日のニュース