秋季キャンプを打ち上げた阪神・岡田監督 「選手全員がMVP」来季への手応え強調

[ 2022年11月21日 15:00 ]

<阪神秋季キャンプ>秋季安芸キャンプを総括する岡田監督
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 阪神は21日、高知・安芸で行った秋季キャンプを打ち上げた。復帰した岡田彰布監督(64)の下で、2日からスタートした秋季キャンプは、課題だった守備力の強化に重点が置かれ、一塁・大山、三塁・佐藤輝の固定を軸に、二遊間の再構築では中野の二塁コンバートという成果をもたらした。

 また遊撃では木浪、小幡らがレベルアップに取り組み、外野では井上、前川が来春キャンプの1軍スタートを決めるなど、若手の成長も目立ったキャンプとなった。以下は岡田監督の一問一答。

 ――10年ぶりのユニホーム。安芸での3週間を振り返って。
 「10年、おーん、タイガースのユニホームは何年かな、14年になるんかな。おーん。まあ、安芸もなんか3年ぶりに来られたみたいなんでね。そういう意味でも、阪神タイガースは安芸が原点かもわからないですね。ここからスタートできたのは良かったと思いますね」

 ――技術力アップの秋と言っていた。手応えは。
 「いやいや、まあ、見よかなーというね、ちょっとねそういう感はあったんだけど、思った以上に選手も動けるし、若い選手ばっかりというか、ほとんど選手も今は若くなったんで、この中から来シーズンの1軍の戦力はほとんどいてると思うので、そういう意味で、思った以上のキャンプを送れたと思いますね」

 ――大山のバッティングがすごく変わったように見えた。
 「いやいや、変わったんは確かですね。選手はなんかね、実戦で結果を出したいというのがあると思うんだけど、このキャンプは実戦をやってないんで。そういう意味でも2月は半ばぐらいから紅白とか実戦が始まると思うんですけど、その頃はもっと楽しみになりますね」

 ――前川、井上の打撃の評価は?
 「思った以上に若い選手が良かったんですけど、前川にしても1年間やって、あそこまでバットを振れるというかね。おーん。井上もすごいね、飛距離というかね、おーん、長打力があるんでね、見た限りでは。その2人は楽しみになると思いますね」

 ――いろんな角度から選手の動きを見ていた。
 「本当にね、スタンドから見る選手ばっかりだったのでね、本当に直にグラウンドで接する機会がなかったので、そういう意味で見させてもらったけど、本当に思った以上の力があるというか、想像以上だったですね」

 ――ブルペンにも多く足を運んだ。
 「まあ、ねえ、何人来ているのかな、12人かな。その中でね、西純とか伊藤(将)とか、そのへんは1軍で投げていたんですけど、そのほかにも1人でも2人でも1軍の戦力になればと思ったんですけど、投げる場所は分からないですけど、それに匹敵するようなボールは見せてもらったので、ピッチャー陣も1、2軍の振り分けするのがちょっと大変かもしれませんね。ピッチングコーチの方が大変かも」

 ――守備は選手の動きが良くなった。
 「こっちに3週間ですけど、2日にスタートして、きょうの動きを見ても、外野のスローを見ても、やっぱり、カットに投げる速さとかね、いろんな面で強いボール、この3週間でだいぶ違っていると思うしね。見た目にも全然違うしね。やっぱりそれは、反復練習というか積み重ねもあるし。エラーが多い、エラーが多いとなんか言ってたけど、それは別にね、それを意識したやったわけじゃないし。まあ普通に取れるね、ゴロはアウトにする、ゲッツーを取れるんだったらゲッツーを取れるようなね、おーん、そういう練習をね、反復練習というか、まあね、思った以上にここまで来たかなという感じがしますね」

 ――ケースノックでは岡田野球の方針、中間守備がないとかをコーチ選手に伝えた。
 「だからあのー中途半端じゃないんやけど、あわよくば二つアウト取ろうとかね。そうじゃなしにまず一つアウトにしてそこからのスタートなので。僕がみていた中では、1点を守りに行く中でそれが2点、3点となるのが一番こう、チームとしては怖いことなので。そういう意味でも、なんていうかな決まり事ですよね。チームとしての決まり事。それをやったんだけどまあ、2月にやろうと思っていたんだけどあまりにも練習が進みすぎたんで、そういう確認をしただけですけどね」

 ――中盤は中野、佐藤輝が合流した。
 「中野はセカンドやらすっていうそういうのがあったけど経験があるみたいなんで、守備とかゲッツーのピポットとかそういのは全然心配ないと思うけどね。佐藤もサード固定するつもりですけど、佐藤はね、もうちょっとこう、まあまだ2月までも時間あるんで、それはもう本人の自覚でねやっぱり課題というか、守りにしても打つ方にしても彼ができない部分があると思うんでね。あの2人は1週間くらいしか結局ね、合流できてからね。おーん。なかなかね、すぐには無理だったかもだけどそれはね自分のやることはある程度みんなコーチ含めてできてると思うんでね。それを2月にどういう形で見せてくれるかですね」

 ――水口コーチと馬場コーチは若手に混ざって夜遅くまで熱心に指導してた。
 「それは選手はそういう気持ちだから、コーチもそういう気持ちになるんじゃないですかそれは。新しいコーチだからとかじゃなしにね、このチームでね勝つためにはこういうことしなきゃいけないというね、その結果がそないしてそういう接し方になったんじゃないですかね」

 ――監督自身、WBCを率いるより、チームの選手の能力を把握して戦うのが、戦いやすいと。
 「そうそう、だから、あんまり選ぶの好きじゃないからね、おーん、どういう野球をするというのもないし、このチームだったら、こういう野球をしたら勝てるっていうかね、おーん。そっちでずーっとやってきたんでね、だから、まあ、3週間だけど、この安芸にきて、こういうね、あんまり点を取れなかったとか、守備のミスが出たとかね、それをなくして、このチームだったらこういうやり方をすれば勝てる、それは今度2月以降実戦なっていったときにね、首脳陣が考えないといけない部分かも分からないですね」

 ――4回目のアレが近づいたんじゃないですか。
 「いやいや、まあ、あのー普通にやるだけですよ、うーん。結構こっちの方が、重きに置かれるかも分からないね、それぐらい選手に力があるということでしょうね」

 ――来春は初めて1、2軍が沖縄でキャンプ。
 「これはだから、なかなかキャンプ中の入れ替えっていうのはこれまでなかなかできなかったみたいですけど、そういう意味でね、あれいつだったかな、半ばぐらいだったかな、2月の、土日ぐらいにもう全員でね、おーん、球場も近いんで全員で紅白とかね。だから今のところは12回を2日やろうと思うんだけど、選手とかね、人数的にね、その辺でね、そこまで練習積み重ねて、そっからがやっと振り分けになるかも分からないんで、だからコーチもね、1、2軍振り分けするの大変でしょ。このメンバー見てたらね。だからそういう意味でもね、そこまでやっぱり選手も頑張って実戦で今度ね、結果を出していくという形をとっていきたいと思うんです」

 ――最後に、監督が見てこのキャンプのMVP候補は。
 「いやいや、MVPなんてそんなんは実戦もまだやってないしね。おーん。みんなそうやって一生懸命練習やってんだから、MVPとかなしに、そら選手全員でしょ」

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