巨人加入の松田 熱男継続「打って、ダイヤモンドを回って、そのときの雰囲気で決めたい」

[ 2022年11月16日 05:30 ]

原監督(左)と熱男ポーズを取る松田(撮影・光山 貴大)
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 ソフトバンクを退団し、巨人に加入した松田宣浩内野手(39)と広島から無償トレードで復帰した長野久義外野手(37)が15日、都内のホテルで入団会見を行い、ともに「キャラ継続」を宣言。勝負強い打撃だけでなくムードメーカーとしても期待される松田は、代名詞でもある「熱男」を新天地の東京ドームで披露する可能性を示し、長野は「人見知り」の継続を宣言した。

 17年間を過ごした福岡から東京へ戦いの場を移しても、ほとばしる熱男魂は変わらない。会見の冒頭で松田は「僕は本当に野球が大好きです。この気持ちを常に持ち続けて、来シーズンも野球をしていきたいと思います。まだまだ、若く、熱く、元気に、これをモットーにプレーしていきたい」と言い切った。

 今季は「7番・三塁」で開幕を迎えたが若手の台頭もあり出場機会は激減。自己最少の43試合に終わり来季構想外となった。「まだまだ体は元気」と現役続行を決断する中、手を差し伸べてくれたのは憧れの球団。滋賀県出身で少年時代のテレビ中継はほとんどが巨人戦だっただけに「小さい時からずーっと巨人ファンというのはありました」と少年のような笑みを浮かべた。

 新たな本拠となる東京ドームでは通算打率・274、8本塁打、19打点。直近の出場となった19年は5試合で打率・450、2本塁打、5打点を残した。本職の三塁には岡本和、今季守った一塁には中田らレギュラー獲りへは高い壁が立ちはだかるが「若いときは外野を守った経験もある。とにかく試合に出て貢献したいので、どこでも守るつもりでいます」と覚悟を示した。

 来年5月で40歳。残り169本の通算2000安打については「正直、何も思っていません」と話すが、今季はプロ入り後初めてノーアーチに終わっており「東京ドームで1本、一日も早く打ちたい」と抱負。ムードメーカーとしても期待されるベテランは代名詞でもあるホームラン後の「熱男ポーズ」について「打って、ダイヤモンドを回って、そのときの雰囲気で決めたい」と2年ぶりに繰り出す可能性も示唆する。

 壇上でともにポーズを決めた原監督も「パフォーマンスについては任せる。(自分も)練習しなきゃな」と期待。松田の熱意は4位から巻き返しを狙うチームを変えるはずだ。(花里 雄太)

 ≪原監督 おGさんパワー期待≫両者の会見に同席した原監督は来季が40歳シーズンとなる松田、同39歳の長野と同41歳の中島を加えた「(ほぼ)40歳トリオ」に「若々しいプレーを」と期待した。松田がこれまで試合前のあいさつに来なかったことを明かし「我々の時代は敵の選手に簡単にあいさつしなかったので彼をリスペクトした」と称賛。また長野が丸の人的補償で広島へ移籍した際の裏話も披露し「プロテクト(28人)を外れて彼は当時29番目。悔しい思いをした。年月はたったが戻って背番号も7。偶然ではなく、必然だったのかな」と喜んだ。

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