広島・床田 来季こそ10勝!新井新政権で今季の消化不良晴らす「万全で来年に臨めるようにしたい」

[ 2022年10月15日 05:00 ]

広島・床田(撮影・坂田 高浩)
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 広島・床田寛樹投手(27)がマツダスタジアムで取材に応じ、今季の消化不良を新井新政権で晴らすと誓った。プロ6年目の今季は前半戦を終えてチームトップに並ぶ8勝を挙げながら、8月上旬に「右足関節骨折」で離脱した。現在は年内のランニング再開を目指してリハビリ中。来季こそ自身初の2桁勝利をかなえるために、焦らず準備を進める。

 不運な離脱から2カ月が過ぎた。その間にチームはクライマックスシリーズ(CS)進出を逃し、監督も代わった。1軍の騒がしさとは距離を置き、床田は静かに時間をかけながら現実を受け入れていた。

 「自分のミスでケガをしてしまったので仕方ないです。“投げたかった”“ケガしていなかったら投げられたかな”とか、いろいろと考えた。テレビで(試合を)見ているだけだったので、めちゃくちゃつまらなかった」

 今季の戦いは、突然幕を閉じた。前半戦を終えた時点で自己最多を更新する8勝を挙げるなど、先発の中心的な存在にまで飛躍したシーズンだった。しかし、8月3日のDeNA17回戦(横浜)で走塁中に転倒して右足首骨折。そのまま実戦復帰できずに終わった。

 床田を欠いた先発陣は、シーズン終盤に息切れ。「僕が投げていても(チームの結果は)変わらないだろうなと思っていた」と謙遜するものの、床田の離脱がCS進出を逃した最大の要因と言えるほどに大きな存在だった。「投げたかったな…という思いはありました」。この悔しさを来季にぶつける覚悟だ。

 「(今季は)途中から先のことばかり見ていた。2桁勝ち、規定(投球回)を達成し、そこからどうしよう…と足元を見つめていなかった。先走らずに一つずつ取り組みたい」

 12日に荷物整理のためにマツダスタジアムを訪れた際には、就任会見を終えたばかりの新井新監督と遭遇した。「ゆっくり治せばいい。頼むぞ」と声をかけられた。同監督とは17年から2年間、同僚としてプレー。当時は遠い存在だったレジェンドが指揮官になる。

 「(リハビリを)焦らず、万全で来年に臨めるようにしたい。(来季の目標は)2桁勝利と規定投球回。やっぱり貯金をつくれるようにしたいです」

 現在は大野練習場でリハビリに励んでいる。9月中旬から自力での歩行を始め、年内のランニング再開を目指している。「やれることをやるしかないので頑張ります」。佐々岡前監督は、入団時から指導を受けてきた恩人の一人だった。来季のフル回転は、前指揮官への恩返しにもつながる。(河合 洋介)

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2022年10月15日のニュース