西武・松井稼頭央新監督発表 12球団最悪のチーム打率、盗塁…立て直しへ白羽の矢

[ 2022年10月14日 04:50 ]

松井稼頭央ヘッドコーチ

 西武は13日、来季新監督に松井稼頭央ヘッドコーチ(46)が就任すると発表した。複数年契約とみられ、18日に就任会見を行う。9日に辻監督の退任を発表していた。

 日米通算2705安打を誇る元スター遊撃手に、奥村剛球団社長は「“常勝”と“育成”という点において監督として最もふさわしい人材」と期待した。

 3位に終わった今季のチーム打率・229と同60盗塁はともに12球団ワーストだった。立て直しに、スイッチヒッターとして盗塁王3度、最多安打を2度受賞し、02年にトリプルスリーも達成した松井新監督は適任と言える。かつて務めた1番打者も、秋山(現広島)が20年に米球界に移籍して以降固定できずに課題となっている。

 「ミスターレオ」と呼ばれ甘いマスクで絶大な人気を誇った。今季、12球団最低の1試合平均1万6837人だった入場者数の増加も期待される。18年の引退後に2軍で3年指揮を執り、今季は1軍ヘッドコーチを務め、同社長は「コーチ経験も豊富。課題を的確に把握している」と満を持しての要請だった。

 17日開始の秋季練習で新体制が船出する。4年ぶり覇権奪回へ、奥村社長は「来季、松井監督の下、リーグ優勝、そして日本一」と掲げた。(神田 佑)

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2022年10月14日のニュース