「今の真っすぐでは厳しい」 新井から“愛情”かけられた広島・大瀬良 新監督のために「力になりたい」

[ 2022年10月8日 07:00 ]

今年のスポニチ正月企画で対談する広島・大瀬良大地投手(左)と新井貴浩氏

 広島・大瀬良が7日、所用とトレーニングのためにマツダスタジアムを訪問。新井新監督の誕生を歓迎し「周りを巻き込んでいく力はすごいと、一緒にプレーして感じていた。尊敬するところもたくさんある。監督の力になれるように頑張りたい」と力を込めた。

 愛情のこもった厳しい指摘が、鮮烈な記憶として大瀬良の脳裏に刻まれる。25年ぶりのリーグ制覇を達成し、選手19人が参加した16年秋の大分・湯布院リハビリキャンプ。夕食のだんらんで、新井氏から耳が痛い言葉を掛けられたという。

 「今の真っすぐの質や強さでは厳しい。今まで一生懸命に取り組んできたこともあるだろうけど、もっと上に行くために、やり方を変えてみるのもいいんじゃないか…と」

 新人王に輝いた14年から一転、右肘痛に見舞われるなどして2年連続で低迷し、必死に浮上への糸口をつかもうとしていた時期。16年に現役引退した黒田や捕手の石原からも、同様の指摘を受けており、年末には手塚一志氏が主宰する上達屋の門を叩いていた。

 「あの人柄。優しさはもちろんだけど、勝負する上で厳しさを教えていただいた。それが印象に残っている」

 不都合なことでも、相手のためと思えばキチンと伝える。チームを指揮するには不可欠な要素。器の大きさ、可能性を示すものだ。大瀬良は、新監督が現役時代に投手、野手の融和を大事にしていたことにも言及した。

 「会見がまだなのでぼんやりですが、そういうふうにやっていくのかな。悔しい結果に終わったし、一体となって上を目指したい」

 来季は選手会長2年目。新井新監督のもとで大瀬良自身も、チームも再生を図る。

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2022年10月8日のニュース