ヤクルト・高津監督、選手が待つ歓喜の輪で涙?「泣いてない。涙はまだ流してない」

[ 2022年9月25日 21:57 ]

セ・リーグ   ヤクルト1ー0DeNA ( 2022年9月25日    神宮 )

<ヤ・D>セ・リーグ優勝杯を掲げる高津監督(撮影・篠原岳夫)
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 ヤクルトはDeNAに1―0でサヨナラ勝ちし、2年連続9度目の優勝を決めた。高津臣吾監督(53)は就任3年目で2度目のリーグ制覇。ヤクルトの連覇は野村克也監督時代の1992、93年以来29年ぶり2度目となった。

 優勝マジック2で迎えた2位DeNAとの直接対決。連覇を決めたのはドラフト2位ルーキー、丸山和郁外野手(23)のバットだった。0―0のまま迎えた9回、1死二塁でエスコバーから左中間を破るサヨナラ二塁打。負傷したサンタナに代わって8回途中から右翼の守備についていた新人の一打にベンチは一瞬で空っぽとなり、主将の山田哲人内野手(30)は人目をはばからず主砲・村上宗隆内野手(22)の胸で号泣した。リーグ優勝決定試合でルーキーのサヨナラ打は初めてだった。

 ここまで決して楽な道のりではなかった。7月2日に史上最速となる優勝マジックを初点灯。だが、直後に主力選手が次々と新型コロナウイルスに感染するなど幾多の試練に見舞われた。高津監督は「開幕の大逆転からスタートして、交流戦の優勝であったり、7月に入ってチームとしてはコロナが蔓延してしまったというところはすごく残念だった」と振り返った。

 それでも「なかなか崩れない。なかなか和が崩れない素晴らしいチームと一丸になって戦えた結果が今日この9月25日を迎えられた。みんなの力」と称えた。

 昨年、日本一となった際に涙を見せなかった高津監督。だが、今回リーグ連覇を決め、選手たちが待つ歓喜の輪に飛び込んだ際には涙が見えた。しかし高津監督は「いや、泣いてないです。涙はまだ流してないです。(日本一に)取ってます」と強がった。

 野村監督が率いた1992、93年以来、29年ぶり2度目のリーグ連覇に「優勝することがすごく難しい。そして連覇するのはもっと難しい。その難しいことをやった選手たちにもう一度大きな拍手を送ってやってください」とスタンドに求めると、割れんばかりの拍手が起こった。

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