広島・森浦フル回転の誓い 逆転CSへ残り3戦、全部投げればセ最長タイ10戦連続登板

[ 2022年9月25日 04:45 ]

逆転CSへフル回転と意気込む森浦
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 奇跡のクライマックスシリーズ(CS)進出へ、広島・森浦大輔投手(24)がフル回転して貢献する決意を示した。現在7試合連続登板中で、残り3試合全てに登板すれば、07年藤川球児(阪神)ら過去5人が達成したセ・リーグ最長記録に並ぶ。阪神と同率4位で、24日に敗れた3位・巨人には再び1ゲーム差に接近。先発陣が軒並み疲労の色を隠せない窮状だけに救援陣の総力結集が期待される。

 吹けば消えそうなCS進出への希望の火を、「火消しの森浦」が必死に守ろうとしている。残りは3試合。これまで同様に勝敗の分かれ目で登板し、窮地を救う準備はできている。

 「疲れは大丈夫です。日にちが空いているので、(残り3試合も)全部投げられます」

 早めの継投策に踏み切る際、救援陣の先陣を切って登板するのが森浦の主な役割だ。今月は登板11試合で1失点のみで、2勝4ホールドをマーク。重要な役割を任されながらも、好調の理由は「分からない」と頭をかく。

 先発は10試合連続でクオリティースタート(6回以上、自責3以下)を達成できていない。それでも今月10勝7敗とCS進出に望みをつなげられているのは、森浦抜きでは語れないだろう。今月はイニング途中に5度登板し、主に先発陣が招いたピンチを片付けてきた。

 「早い段階から準備を始めているので、しっかりと準備ができている。走者は気にせずに、自分の球を投げようと考えています」

 早めの継投策が続く状況でフル回転が続き、現在7試合連続で登板している。残り3試合全てに登板して10試合連続に伸びれば、セ・リーグ最長記録に並ぶ。日程にゆとりがあるだけに、到達する可能性もありそうだ。

 8月は月間防御率5・63の不振で降格を経験。今季封印していたスライダーは9月に入って「曲がるようになった」と解禁し、復調につなげた。高橋投手コーチは「いまは中継ぎの役割を明確にできている」と言及。森浦は2番手での登板を想定して準備を始めており、イニング途中の起用にも動じることもない。

 開幕から余力を残すことなくフル回転してきた先発陣は疲労困憊(こんぱい)だ。救援陣は、奇跡のバトンを落とさないように手に力が入っている。(河合 洋介)

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